SSブログ
前の10件 | -

完成【リアボックス】 [カブPart2]

いや長かった。長くなってしまった。
去年の12月に車体を全バラし、エンジンを中華107ccに決め、そのエンジンも全バラしてしまった。
既に季節は夏である、やっと完成が見えてきた。

1P1100307.JPG

しかしまだやりたい事が残っていた。通勤や日帰りツーリング、そして気軽な足代わりにも使いたい。
キャリアは前後に備えたが、やっぱり常設の箱が欲しいのだ。
いわゆる鉄カブなのだし、せっかく国防色にしたのだし、箱も相応のを探した。
かなり厳つくて重いけど、オリーブドラブのアンモボックス(弾薬箱)を付けよう。
大きさ(容量)も、自分の使い勝手に過不足ない。

2P1100753

ただ言ってみればコイツは単なる箱である。
単独でハンドリングするのが主な用途なのだから、当たり前のように外部固定具の類は備えていない。
だから何某のアタッチメントみたいなのを作って、引き型のトグルクランプでガッチリとリアキャリアに固定してやろう。
どれ位使えばいいか分からないし、安いから4個セットなんかを買ってみた。

3P1100762

4P1100770

とりあえずフラットバーの22x3mmにM4のタップを立てて、コの字型に組んでみる。

5P1100777

そしてトグルクランプをネジ止めしたら、裏側に飛び出たビスを切り飛ばして平らに。

6P1100785

箱には受け金具をネジ止めして、バチン!とクランプすると・・・凄~いぞ、これだけで十分過ぎる固定力だ。グラグラと乱暴に箱を揺すっても、車体ごと振り回される位だし。
OK牧場(笑)

7P1100800

8P1100809

常備してあるシャーシブラックで塗装したら、ねじロック剤を塗布しクランプをネジ止めする。
使わない時はこの様な状態で箱の中に忍ばせておけば良いし、とってもシンプルに出来上がった。
何より思ったより容易く固定力が得られたのだ。

9P1100810

箱を乗せるには、コの字型アタッチメントをキャリアの下に通しておき、

10P1100819

バッチン!とクランプすればもう微動だにせずだ。
箱自体の強度が相当あるので、かなり強力な留め方でもへっちゃらだね^^v

11P1100821

12P1100823

さあ、これで本当に完成だ。レッグシールドを付けるとカブらしさは満点に。




ようやく我が家を脱出し、埼玉2002スタジアムまで走らせてみた。
約120時間の初期慣らしを経たエンジンは、予想を上回るトルク感を伴い、C50の車体をトップエンドまで引っ張る。
107ccに対する杞憂は一気に吹き飛ぶほどで、以前に接したロンシン125程では無いが、80kgに満たない車体には十分パワフルだ。125はややオーバー過ぎたかも・・・
逆にショートストロークらしく、軽やかに回るエンジンと思う。

特に超久しぶりな遠心クラッチは非常に楽しくて、足裏で感じるクラッチのON/OFF感は涙モンだ。
懐かし過ぎる何かが蘇ってくる。
大きなバイクが欲しくて、この際だからカブでも良いや?で始めた新聞配達だが、逆にカブに乗るのが楽しくて仕方なくなった16歳。
そのうち販売所の親方からお許しが出て、プライベートでもかなり遊ばせてもらったカブだ。

この半年の休日と言う休日は、時間が許す限りカブに没頭してきた。
鼻水を啜りながら凍えた手でバラし始めたのだが、何時の間にか風を切るのが心地良い季節に。

実に濃密な日々を齎せてくれたカブ、感謝&感謝[揺れるハート]


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

組立5【キャブ・チェンジペダル】 [カブPart2]

電装類もOK、エンジンも載った、後は補器類等をカブとマッチングさせる段階に来た。
細かな摺り合わせは、いよいよ完成が近い事を意味する。

1P1100018.JPG

前回は出口側のマフラーを作ったから、今回は入り口側のキャブの番になる。
キャブ自体はテストベンチで初期慣らしを担ったこれ、例によってコイツもエンジンに合わせた?怪しいヤツだが、PCかPZ風のインテーク22mmってシロモノだ。
良く分からないATC用となっているが、カブに好都合のフューエルコック付だし、インテークも22mmなのでとりあえず良いかなだけで決めた。
しかしコイツはポン付けでも、ロンシン125を綺麗に回し三桁まで突入させた実績が有るし、今回の107ccに付けても全く問題なくエンジンを回し続けた。フケ上りも淀みない。

しかし予想通り、ノーマルのアクセルワイヤーアウターが短くて、このままではストロークが不足だし、何よりスロットルバルブが閉まりきらない。
なので恒例のアウター短縮作戦だ。

2P1100021

まずアウターの先端金具を、ライターで熱して外す。

3P1100026

次にアウターの保護樹脂外皮をカッター等で剥いたら、その下の芯材であるスプリング状アウターに切り込みを入れる。くれぐれもインナーワイヤーに傷を入れない様細心の注意が必要だ。

4P1100033

切り込みは必要最小限に留めるのがキモで、バネ鋼であるアウター芯材は曲げに強いが固い(≒脆い)ので、ちょっと傷が入ればポキンと折れるのだ。

5P1100039

折れた残材にも傷を入れて、

6P1100040

後は地道にポキン・ポキンと折りながら解体し、残った樹脂内皮をカッターで切り取ったら、最後に先端金具をライターで熱して刺し込み完成だ。
繰り返すようだがどの工程でも、決してインナーワイヤーに傷を入れる事の無い様、細心の注意が必要だ。
撚線ワイヤーの、細い細~い、たった一本が切れでもしたら、そのアクセルワイヤーはほぼご臨終だ。
ハイ、何度もやりました(笑)

ただ、この作業が出来る様になれば、アクセル・クラッチ・ブレーキ、使いまわしの範囲が一気に増えるのだ。
それに加えてインナーワイヤーの調整が出来れば、更に応用が利きまくる。
もちろん全てが、短縮する場合のみ、だけど。
今回のノーマルスロットルワイヤー転用も無事完了だ。

7P1100046

そしてもう一つ、エンジンを載せて問題になるのがチェンジペダルだ。
特にカブの場合は、ステップも同じエンジンに固定されるので、これらの関係性が問題になる場合も多い。
C50のノーマルステップを流用する今回も、エンジンに附属のチェンジペダルだとシフト出来ない。
見事にゴッチンコ。
まあ、セル無しエンジン用のステップなのだから仕方がないよね。
ただ、よーく観察すると、広くは無いがそこそこの隙間を認められる。ここに押し込んでやろう。

8P1100053

まずチェンジペダルからスプライン付きのボスを切り取り、

9P1100057

こんな感じに付け直し、曲げ具合もチョット変えてみる。

10P1100063

どーだ、無事に収まったぞ、ワハハ(^^ゞ
干渉も全く無しだ。

11P1100069

ただ横から見るとこんな感じ、かかとシフトダウンがやり難いな~

12P1100072

だったら、かかと部を上に持ち上げましょ、とりあえず30mmで良いかな。

13P1100083

うーん、もう少しフラットバーを長くして、持ち上げれば良かったかな・・・
でスプラインを一山ずらしてみた。
そうするとかかとは良い感じだけど、つま先シフトアップがちょっとやり難い。
下がり過ぎだ。

14P1100798

じゃあ、前も上げてやれ!
赤矢印部に切り込みを入れたら上に曲げ、出来た隙間は溶接で埋めれば全てOKなのだ。

今回はやや力業が多かったけれど、ワンオフだからこんなモンでしょ(笑)
これでエンジンの補器類及び操作関係の問題は全てクリア!

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

組立4【マフラー製作】 [カブPart2]

エンジンも乗ったし、楽しい楽しいマフラーの製作だ。
今回は通勤にも使いたいので、出来るだけ静かなカブを目指そう。

1P1100163.JPG

なので基本的にノーマルのサイレンサーを出来るだけ使いたい。
とりあえずC50のマフラーを宛がってみて、現状を確認してみた。
ノーマル然とするためにも、中央のブラケットはそのまま使う。

2P1100160

そうすると当然、107ccエンジンのエキゾーストポートとは合わない。
ピストンのストロークが41.4mmから49.5mmと、約8mm伸びるのだからそれだけズレるよね。
それにノーマルエキパイは2重になっていて、実際に排気が通る内径は13mm程度、だから太いパイプでエキパイを作り直しちゃうのだ。

3P1090332

使うパイプはインチパイプ(25.4mm)と決めたが、エキゾーストポートに合わせるためには外径32mmが必要。それで余っていたエキパイより、内径26mmの接続カラーを摘出した。
これ、けっこう大変[あせあせ(飛び散る汗)]

4P1100165

ノーマルのサイレンサーが大体26mmになる個所、赤矢印辺りで切断しよう。

5P1100174

とりあえず切断してみた。
この場所では3重になっているのが分かる。
サイレンサー外皮・エキパイの保護パイプ・実際に排気が通るパイプ、の順だ。

6bendo

排気ポートから出てのR部には、電線管のパーツであるノーマルベンドを使う事にした。
以前CD50改ロンシン125エンジンでも使ったが、なかなか良い具合の曲がり方だし。
耐久性も悪くないと思う。耐熱塗装が剥げても、メッキは残るしね。

7P1100190

8P1100195

まずベンドにフランジを通しカラーを溶接。

9P1100206

それをエンジンに付けてみて、切断したサイレンサーと様子を確認。
とりあえず粗方は悪くないと思う。

10P1100220

ただサイレンサーには、まだノーマルエキパイの残骸が残っているので、このまま繋いではせっかく25mmで伸ばしても残念!になる。
なのでもう少し輪切りして出てきた残骸をカットだ。

11P1100231

そしたらドンガラになったコーンを、サイレンサーに溶接して元に戻す。

12P1100232

これで接続的には問題なく可能なのだが、ベンドをただぶら下げるだけだと地上高が犠牲になる。
見た目もイマイチだしね。

13P1100244

それで付いていたエキパイを再確認、やっぱり下に向かいつつ手前にも曲げている。
ノーマルと同じルートを通したいので、もうひと手間かけよう。

14P1100251

なのでベンドも切り込みを入れて手前に水平振り、これで向こうに見えるサイレンサーへストレートに繋がりそうだ。

15P1100266

中間にインチパイプ(25.4mm)を自然に通し繋がった。
この状態で各接続部を仮付けする。

16P1100644

あとはバリっと全てを本溶接し、耐熱塗装で仕上げた。
ノーマルマフラーは結構錆びていたが、逆に塗料の乗りが良かったのだ(笑)

果たして50ccに付いていたサイレンサーでは、フン詰まりの危険が無いだろうか、心配だった。
結果は全然OK!無理なく綺麗に80位まで伸びて行くから。
これがブン回し命・なら話は別だろうが、中華エンジンはトルクがウリの低中速タイプだからね。
逆にこのサイレンサーのお陰か、とってもトルクフルで乗り易い。

大成功(^^v     たまにはね(^^ゞ

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

組立3【エンジン搭載】 [カブPart2]

画竜点睛、とはちょっと違うけれど、エンジンが無いとやっぱりバイクらしくない。

1P1090982.JPG

逆に言うとエンジンを早く乗せたいために、後回しになりがちな電装類を済ませておいた。
一般的な型鋼フレームのバイクとは違い、プレスフレームはちょっと手順が異なるかも知れない。

今はエンジンウエルカム状態。

2P1090987

初期慣らしはかなりしつこくやったつもりだ。
不動の車体を譲り受けた直後にエンジンを決め、それを分解・手直し・整備、そしてテストベンチに据えた。
その後は車体の分解作業開始から、BGM代わりの初期慣らし運転を行ったので、カブを弄る毎週末・・・都合土日の2日×4週×3か月×5時間=120時間、かなりと言うか念入りに、なのだ。
もちろん無負荷だから実際とは違うが、出来るだけ問題は絞り出したと思う。

そのエンジンを何時もの専用リフトアップ台に乗せ、満を持して車体と合体だ。

3P1090993

4P1090997

車体直下にエンジンを配置したら、下部のネジジャッキでエンジンを持ち上げる。
持ち上げる・・・が、エンジンサポートボルトの穴がもう少しで合うと言うのに、車体が持ち上がってくるのだ。何故?
何処か当たっている感じ、降ろしてみよう。

5P1090999

何だか訳の分からない凸が有るぞ、なんだコリャ?
ウーン、流石中華、最後まで楽しませてくれる、フレームと接触した箇所が削れていた。

6P1100004

何の為の突起なのか不明だが、ただの邪魔者にしかならない。
なのでサンダー登場、カットだ。

7P1100008

再度ジャッキアップ、今度は問題なく所定の位置にセットで来た。
気持ち良くボルト穴が見通せる。

8P1100012

エンジンが載って配線類を結線しても、まだタンクは無いし始動できる訳では無いが、モチベーションは段違いに上がって来る。
もちろんバイクらしさもね。

次はあれやこれやと補器類を済ませ・・・こうなるとやっぱり早く走らせたくなね。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

組立2【電装】 [カブPart2]

面倒だけど楽しい電装を決めてしまおう。
ノーマルより変更するのは、まずセルモーター系が大きい所。
そして充電コイルがアースから切り離されているので、全波整流化とそれに伴いライティング系をバッテリー点灯とする。
基本的にはノーマルのハーネスを可能な限り流用したのだ。
元には無かった、スターターリレー給電・IGコイルからタコメーター・燃料計・ギアポジション、これらは新たに引いたが。

1P1090886.JPG

セルフスターター式にするにあたって、バッテリーを出来るだけ大きくしたい。
カブのノーマルはYT4L-BSで、サイズとしては、高さ86mm・幅71mm・長さ114mm。
樹脂製の純正バッテリーケースは取り払い、このスペースに収まる最大を探した。
YT7B-BS、高さ94mm・幅66mm・長さ148mmをチョイス、10時間容積率で言うと3.0から6.5(Ah)と倍増になる。これでセルも元気よく回ってくれると思う。
YT4Lでも何とか回るのだが、ちょっとギリギリ過ぎるのだ。

まず電装の中心になるバッテリーを固定しよう。

2P1090894

3P1090896

4P1090902

何か適当な鉄板が無いかなと探すと、有るぞ、LEDに取って代わられた、廃棄待ちの蛍光灯器具が。
ちょっと鉄板が薄い気もするが、置くだけくらいならバッテリーは最初の画像状態だから、荷重受けよりズレ止めになれば良いと思う。

こんな感じに切り取って、ちょいちょいとストッパーを溶接してみた。

5P1090911

カブのサイドカバー内に置いてみる。
見栄えはアレだけど[あせあせ(飛び散る汗)]見えなくなるし、機能的には大丈夫なのでOKだ。

6P1090921

シャーシブラックを塗って完成だ。

7P1090926

後は鉄板をコの字に加工し取り付けて、

8P1090933

CDIとウインカーリレーのゴムクッションを刺しこみ、全波整流レギュレターは元の半波整流レギュレターボルト穴に固定し配線する。
ヒューズケースは配線で宙ぶらりんだが、特に問題なさそうなので車体右側は完了だ。

9P1090938

そして左側、こちらにはスターターリレー位しか入らないが。

10P1090951

11P1090960

残ったのは配線が集中する、ハンドルカバー及びライトケース内だ。
で、まずはメーター。
今回導入する多機能メーターそのままでは、収まりはするが特に固定関係は無いのだ。
自分で考えろ!の中華式だね。
なのでノーマルのスピードメーターセッティングスプリング・・・長ったらしいが、それを使い、タッピングビスと配線クランプを組み合わせて、こんな感じに固定した。

12P1090969

全てを結線したら、後はライトケースに収めなければならないが、毎度悩ましいのだ。

13P1090971

地道に奥へ奥へと配線を押し込み、

14P1090979

やや力業でライトを付ける。何時もながら結局収まっちゃう。
でもね、これがね、走っていればそのうち馴染んでくるんだよね。

15P1100074

タンクに台湾製の燃料センサーも無事に収まる。

16P1100087

最後に配線を全てチェック、一応バラックでテストしてあるから大丈夫な感じ。

いよいよ通電!オープニングセレモニーも華やかに、何処にも異常なしだ。
カブのノーマルスペースに、多機能メーターは全ての情報を表示する。
上から、タコメーター・速度とギアポジション・左右ウインカーとハイビーム・オドメーター・そして燃料計となる。もちろん全て機能させた。
スイッチオンでブラックフェースから、カラフルに浮かび上がると楽しさ満点、だが・・・
晴れた日はチト見難いかな(笑)


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

組立1【基本形】 [カブPart2]

さあ、いよいよ組み立てだ。
結構長かった・・・

1P1090834.JPG

自分で言うのもなんだけど、なかなか綺麗に塗装出来た。
ただ逆に最後まで傷をつけたくないな~

2P1090840

それでまず、センタースタンドを付けてとりあえず自立させる。
良いのか悪いのか分からないが、この年式のカブはスタンドと同軸だから、まずブレーキペダルにシャフトを通してからになるのだ。

3P1090842

次にフロント周りから組立てようと思うので、リアフェンダーをリジットラックで支える。
この辺はプレスバックボーンフレームの良い所だ。

4P1090848

あっという間にフロントフォークとホイールが組み終わってしまう。
樹脂のFフェンダーを付けてからホイールと言う順だから、一気に組んでしまった。
ウチのニャンコが様子見に来たしね(笑)

5P1090872

このタイミングでちょっと面倒なケーブル類を通しておこう。
スピードメーターケーブルは中空のステムシャフト内、ブレーキケーブルはステアリングストッパーの向こう側、それぞれ決まったルートしか通せないのだ。

6P1090877

アハハ、またやってしまった_| ̄|○
黒のフォークトップブリッジプレートを付ける前に、手で持っているハンドルアンダーカバーを通しておかないと、後からでは絶対無理なのだ。
折角80Nで締めたステアリングステムナット、また緩めてやり直し・・・いい加減覚えろよ!俺

7P1090880

後はフ・フ~ンと言いながらリア周りも組み終えた。
本当にカブは積み木遊びをしているようで楽しい、順序良く組んでいけば無理も何もない。

よーし、次は配線だとハーネスを通したが、ここからはとっても複雑で面倒なのだ。
ここまでのようにはいかないぞ・・・次にしましょ(笑)


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

復旧8【フレーム】 [カブPart2]

くたびれたカブC50の軽レストアもいよいよ最後、フレーム及び塗装パーツを国防色(オリーブドラブ)に染めるのだ。

1P1090711.JPG

今日の天気は実に塗装日和、カラッと晴れ上がりほぼ無風だ。
天気予報は終日こんな天候なので、今日は全てを一気に仕上げる予定。
まずは洗いながら無造作に転がせる芝生の上で作業をしよう。

2P1090714

汚れやサビ落としと脱脂を兼ねて、食器洗剤のジョイで丹念に洗う。

3P1090718

更にこびり付いた土や錆びがいっぱいの、フェンダー裏をワイヤーブラシで削り飛ばす。
しかし改めてカブのプレスフレームは、歴史と多バージョンに対応させるべく、非常に凝った造りになっている。このカブには使われない、鉄製の配線カバーまで窺がえるし。

4P1090771

塗装は下準備が大変で手間がかかるのに、楽しいスプレーはあっという間に終わってしまう。
この辺は溶接作業と似たような感じだ。

垂らさない様に薄く・繰り返し・・・しかしやっぱり何ヶ所か垂れてしまった。
一旦乾燥させたら水研ぎで垂れた塗装を落とし、再度慎重にスプレーするのだ。
快晴だと逆に影の側が非常に見難いから、そういった意味では露天塗装って薄曇りがベストかなぁ~

5P1090776

その他のパーツも並べて同色塗装、天気が良いと乾きも早い。
隣の軽トラと同じオリーブドラブが、ガレージ(コンクリート床にも)にいっぱい(笑)

これでやっと復旧(レストア)作業の終了だ。
次回から組み立てに移ろう。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

復旧7【アクセサリー用ベース】 [カブPart2]

カブのハンドルはスクーターの様にバーが隠れているので、後から何かを付けようとしてもなかなか面倒な場合が多い。

1P1090455.JPG

なので大体のミラーと共締めでステーを出し、スマホホルダー等のアクセサリーを付ける。
普通は。
しかしそれってあまり美しくないので、初代カブではハンドルセッティングワッシャーにフラットバーを溶接し、それからニョキニョキとステーを出しΦ22.2mmパイプを付けていた
オリジナルに拘り作ってみたけれど、これも自由度が無いし特に美しくなかった。
それで今回はとりあえず、何でも付けられる様にベースを設置しておき、後から気分によって色々と試してみよう。

そんな時は鉄カブの良い所で、ハンドル及びカバーまで鉄だから溶接でベースを付け易い。
アングル材L40x40を50mmにカットし、ハンドル裏の形状に倣わせ加工した上で溶接しておこう。

2P1090474

今回から溶接機を新しくしたのもあり、鉄を溶接したくてウズウズなのだ。

しかし中華の進化スピードは驚くほど早い。
たった4kg程の本体なのだが、100VでもΦ2.5mmの手溶接棒を楽々と溶かす。
もちろん半自動溶接も100Vで0.8mmワイヤーが十分使える。
それでいて中華らしく激安なのだ。細かく見ればコストダウンの形跡は分かるが、それさえ気にしなければ趣味の用途に過ぎるほど十分だ。

なにより200Vのケーブルを段取りする手間が無いし、しかも100Vコンセントから15M引っ張った延長コードでも難なく対応してくれる。
いやいや驚くばかりだ。

3P1090484

それはそうと、出来上がりはこんな感じにしたい。M6ボルト2本締められる様に。

4P1090486

溶接する箇所の地肌を予め出しておく。

5P1090495

アングルの裏にM6のナットを溶接。

6P1090499

それをこんな感じに仮付け。

7P1090508

ガッチリと本付け。

8P1090966

塗装して出来上がりだ。
試しにM6x20のボルトをねじ込んでみたが、パイプとカバーに溶接したので強固なベースになった。
まずカブが出来上がったらだけど、ここからステーを伸ばしてスマホ等のアクセサリーを付けよう。

カブ本体の完成まで、まだ道のりは長いな~
そうそう、新しい溶接機は抜群に使い易い。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

復旧6【ブレーキアーム】 [カブPart2]

カブのフロントブレーキは本当に効かないよね~

1P1090515.JPG

そもそもリアと同じサイズのドラムブレーキを、通常、制動の7~8割を担うフロントでも使うのだから当たり前で、カブに慣れた人は積極的にリアブレーキを操作したりする。
だからカスタムの常套はフロントブレーキの強化だ。
王道はディスクブレーキ化なのだが、出来るだけカブらしくと思えばドラムのままでいたい。
まあとりあえずだけど、ブレーキアームの延長でも。

もちろん私がやるのだから、市販のスペシャルパーツ等は使わない。
なので改造を前提にアマゾンの中華パーツでも買ってみた。
一応、強化ブレーキアームなんて謳っているので、ノーマルよりは若干長い80mmだが全然甘い!
これをぶった切って延長するのだ。

2無題

ただアームを長くするだけではイケナイ。
上図はスペシャルパーツ屋さんのキットだけど、ブレーキを引くワイヤーの支点部も赤丸の部品で延長している。
支点部がそのままだと斜めに引く事になるから、「力の合成」によって効果が減じる。
斜めだと、実際にブレーキアームを引く力が弱まるのだ。
あくまでもアームに対して直角方向から引きたい。もちろんこれも作るのだ。

3P1090525

ブレーキワイヤーが挿さる個所の穴に、入るボルトを決めよう。
まず、ワイヤー側を測ると、うーん9.3mmくらいかな・・・
ブレーキパネルはアルミダイキャストだからややアバウトだけど、穴径は大体9.5mm前後のようだ。

4P1090523

なのでM10ボルトを挿しても入らないが、かと言ってM8は細すぎるよね。
出来るだけノーマル部はそのままにしておきたいから、ドリルで穴を広げたりはしたくない。
じゃあ何時も在庫している長ネジ、そうインチサイズの3/8ネジを試してみよう。
インチの3/8サイズだとその外径は9.5mmなので、挿れてみたらしっくりとガタ無く収まる。
これだ!

5P1090532

今回は市販のスペシャルパーツを超える、50mm延長にトライしてみるのだ。
だからブレーキワイヤーが挿さる支点も、50mm延長させるパーツを作る。
フラットバーと3/8のナットを組み合わせて、こんな感じで延長しよう。

6P1090546

相変らず溶接を始めると夢中になり、既に完成した画になっているが・・・
ワイヤーが挿さる穴は9.5mmのドリルで、3/8ナット共々貫通させておいた。
ちなみにカブのノーマルブレーキアームは、中心間距離が73mmなのだ。

7P1090548

8P1090553

ノーマルを基準にして寸法を決める。73mm+50mm(延長)=123mm
中華アームが80mmだから、123mm-80mm=43mm
中華アームの切断代を見て、ぶった切った間に45mmのフラットバーを入れよう。

9P1090587

まだ塗装前だが、50mm延長した中心間123mmのブレーキアームを組んでみる。
うん、ワイヤーが直角方向から引くね、良いぞ良いぞ。
しかし・・・アームが異常に長いな~(笑)

10P1090590

11P1090592

色んな角度から確認してみよう。大丈夫だ。
ブレーキレバー側のワイヤーを手で引いてみるが、ヘンな抵抗感も無く素直に作動する。
ただ、実際車体に組み込んでブレーキングをし、初めて成功かどうか分かるよね。

色んなカブの関連情報を確認したが、延長しても35mmが最高で、50mmは冗談っぽいかも(笑)
もちろん延長すれば、ブレーキレバーの引き代もそれなりに長くなるのは当然だけど、果たして実用になるかは自分でもお楽しみ、なのだ。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

復旧5【タンク】 [カブPart2]

鉄カブのタンクはシートの受けも兼ねているため、実直に厚めの鋼板で頑丈に出来ている。
ただチョッと錆が多くて心配だが・・・

1P1090055.JPG

タンクに直接燃料ゲージを備えているが、このスタンダードタイプはシンプルなアナログ計だ。
今回は複合メーターを付けるので、スーパーカスタムのセンサーに変える。

2P1090060

タンクの内部は外観から心配するのとは裏腹に、全く錆が無い健康体だ。

3P1090068

年式や車格が分かるシールをマスキング、たかがシールだけど大切にしたい類なのだ。

4P1090072

5P1090074

6P1090075

そしてこの際、やっておきたかったタンクキャップのロックをキャンセルしておこう。
私の使う環境も含めて、悪戯やガソリンの盗難の心配がないから、給油の度にいちいち解錠するのが面倒なのだ。
ただ、キャンセルすると言っても非常に簡単で、裏のビス2本を外して、中に有るロック用の金具を取り去るだけでOK。

7P1090080

8P1090082

タンクに付ける燃料センサーは純正だと、品番 37800-GB4-681 になるのだが、それと互換が有るたぶん台湾製?を使う。
かなり安価だし機能的にも前回のカブで実証済みだ。
試しに付けてみて確認したが、やはりチョット安っぽいかな。

9P1090181
  
タンクキャップを付けて燃料センサー穴はマスキング、錆取りして下塗りはシャーシブラックだ。
うーん、何だかこのままでも良いかな、って感じになった。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク
前の10件 | -

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。