SSブログ

排気系も奥が深い [FZX750(3XF)]

FZX750は他車種の純正品を流用し、排気系をフルエキゾーストで集合化してある。
その際、汎用サイレンサーを装着し易いよう集合管出口をΦ60にし、とりあえずサイレンサーは同様に純正をちょっとワイルドにして付けておいた。
しかしややワイルド化しすぎたかも[あせあせ(飛び散る汗)]

1P1060679.JPG

4気筒の集合管らしいフケ上り音を引き出しながらも、低速域では野太く内蔵を揺さぶるエキゾーストノートを実現できた。と、自画自賛していたのだが、正直やり過ぎ感は否めない。
早くも数か月後に車検を控えて、今回も安全パイで排気系をノーマルに戻しておこうかな。
時間がある時に。

でも去年タイムセールに釣られて、騒音計なんか買ったのだから、一応現状を測定しておこう。

既にアイドリングでかなりの元気よさだし、チョッと回したらあっさり御覧の有様だ。
よし、今回はバッフルで対処し、集合管で車検を通してみよう。

2P1060683

集合管の出口とスリップオンサイレンサーの中間に、内装式のバッフルを作り挟み込むのだ。

3P1060689

4P1060693

集合から先はΦ60.5パイプ(2mm厚)で作ったから、スリップオン部は差込径Φ61にしてある。
この辺りの製作記はここを参照。

5P1060694

まずはΦ61以下で、Φ56.5(60.5-2x2)以上の円盤が必要だ。
こういった加工は旋盤が有れば楽勝なのだが、そんな物はない!
なので1mm厚の鉄板をザックリ丸めに切り出した。Φ60くらいが出来上がり目標だ。

6P1060703

7P1060705

次は鉄板の中心にΦ8の穴を開け、8mmのボルトを通し電ドルにチャッキング。
そうなのだ、こんな感じに電ドルで鉄板を回転させながら、サンダーで丸く仕上げる邪道加工・・・
旋盤ほしいな~

8P1060713

何だか少し中心がズレた?まあいいや、一応外径Φ60mmの円盤が出来た。
そして肝心のバッフル絞り込みは、在庫しているハンドルバー用の22.2mmパイプを使う。
入り口はスムーズな気流等を期待し、簡易的だけどファンネル状にしてみた。
切断砥石で切り込みを入れて、プライヤーで開いただけだが。
気分が大切(笑)

9P1060729

円盤とパイプをガッチリ溶接し、

10P1060735

サイレンサーに落とし込むとこんな感じ。そしてこのまま集合管出口に差し込むだけ。

11P1060760

だから当然円盤の厚み(1mm)分だけ、こんな風に持ち上がってしまう。
まあたかが1mmだから、セット時に少し強くスプリングを引っ張るだけだが。
サイレンサー固定ボルトにも殆ど影響なし、逆にこれらに悪影響が無いよう1mm鉄板を使ったのだ。

12P1060743

エンジンを始動して直ぐに分かる変化、いや大人しくなったな~
Φ60からΦ22にいきなり絞ったのだから、そりゃ変わるよね・・・ちょっと寂しい気もするけど。

そして騒音計をセットして回転を上げ確認、やったね!なんとかクリア値になったのだ。
しかしアクセルをブリッピングすると他にも変化を感じた。とっても良い感じの。
今までは一瞬籠った後に鋭くフケ上がったのだけど、今度は全くストレスなしに回転が繋いでいく感じだ。

それはその後の試乗で更に確信した。
アイドリングから太く滑らかになった低速~中速、そして淀みなく高回転へと移行するのである。
いやこれは予想外だ、極端な話、車検に通る静音だけを求めていたのに。
これは多分、中低回転時に、排気脈動による吸引効果が出ているように感じた。
詳しくは以前書いたので参考まで。

しかし今回は、思いもよらぬ好結果をもたらせてくれたバッフル製作だった。
やっぱりエンジン物、内燃機関は止められないのだ。
この奥深さ、興味が尽きそうに無い。



nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:バイク

nice! 1

コメント 2

ごんぞう

インナーバッフルはおしゃれだし、低速トルクも増えて
音量も抑えられて、車検も安心いいことずくめですね
旋盤購入したら、バイクショップ開けそうですね
by ごんぞう (2021-08-02 11:13) 

Nsink

おはようございます。

実は音の抑制以外もチョット期待していましたが・・・
数打てば当たるで、何時の間にか上手くいく様になりました。
耐久性は?って感じですし、改めてメーカー品は凄いですね。

工作機械、欲しいです(笑)
by Nsink (2021-08-03 06:41) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

初めての車検摩耗したキャブレター ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。