フライフィッシングって難しい釣り?(3) [フライフィッシング]
(2)からズイブンと間があいてしまったけど(3)だ。
このシリーズは単に「フライフィッシングってそんなに難しくないよ」、
って事を伝えたいのだ。
しかし出来るだけ誰にでも解りやすくと書き始めたら、
何時の間にか第三編目にもなってしまった。
更に本編で解説を完了出来そうも無い気がする。
当方の伝達力が如何に頼りないか思い知るのみだが・・・
とにかく前回の続きである職漁師の毛鉤釣りを中心に、
とりあえず少しずつでも話を進めていこう。
凡そ数百年前かもっと昔、
山に暮らしその幸を生活の糧とする、マタギと呼ばれし先人達が居た。
過去形にするのは妥当でないとのお叱りを受けそうだが、
「専業」マタギがほぼ居ない現在を踏まえての事である。
彼らは衣食住の全てを山から得ていたので、
当然そこに棲む渓流魚類も食のターゲットであり、
逆に場合によっては貴重な蛋白源であった。
熊や鹿・猪等の獣類を捕らえるのが困難な時、
要は季節や状況次第では魚に頼るしかない事も多々有った筈だ。
そんな彼らが強い警戒心と俊敏さを身上とする、
複雑な流れに潜む岩魚や山女を捕らえようとした場合、
その手段として使っていたのが釣りである。
「はあ?もっと効率の良い方法が有るんじゃないの、
そんなチマチマしたやり方じゃなくって」
勿論有る。
毒を流したり、流れを干すと言った荒業が。
最近では発電機を山に持って上がり、
電極を流れに突っ込むなんてハイテクも有る位だし。
まあ、発電機は置いといて・・・
当然それらの方法はマタギだって知っていた筈だ。
しかし彼らにとって山は生活の全てを与えてくれる存在であり、
それに対しいかにも場当たり的である荒業を用いると言う事は、
長い目で見ると自分の首をしめる仕業でしかない。
悠久なる絶妙のバランス上で成り立ちし自然を壊せばどうなるか、
現在の我々よりよほど理解していたマタギなのだ。
だから出来るだけ魚や自然にローインパクトで、
必要最小限の漁をするために釣りを用いた、が。
それでもまだ釣りなんて、と思う方も居るだろう。
当然だ。
現在・・・、
釣りなんてーのは遊びが殆どだから至極無理からぬ事であり、
またそんな人を簡潔に納得させる術は見当たらない。
「マタギは生活を釣りに託していた」と言う現実以外は。
じゃあ釣りが理に適っているとしよう、
だけど何で餌じゃなくって毛鉤なの、って思われるだろう。
確かに誰が考えてもニセモノである毛鉤なんかより、
本物の餌のほうが釣り易いと思うよね。
ああ、職漁師どころか毛鉤釣りへの言及にさえ至ってない。
しかしまたもや力尽きてきたのだ。
それでは次回に・・・
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