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完成 [KSR-2(B6)]

残りの外装関係を仕上げ、早く公道で走らせてみたい。

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燃料タンクの下回り、、、縁と言うのかな、それと裏側に錆が出ていた。

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表側についていえば、樹脂のカバー類で殆どわからなくなる場所だけど。
とりあえず錆が進行しない様に、入念マスキングをしてシャーシブラックで塗装した。

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公道で気兼ねなく走らせたいから、やっぱりチェーンも新しくした方が無難だろう。
とりあえず普通の420タイプに換えた。

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外装は意外と小さなビスやボルトで印象が変わるので、とりあえず目立つ個所を全てSUSに換えておこう。

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トラスネジが結構多用されているが、タンクにカバーを固定する箇所にはM6x12mmが必要だ。
しかしどうしても16mmしか見つからなかったので、こうしてダイスに一旦通しておいてから切断した。
この方法で切断すれば、崩れたネジ山を補修しながら引き出せる。

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やっぱり換えたほうが見栄えが良いね。
研磨したアルミのハンドルホルダーのボルトも、SUSのキャップスクリューに換えておいた。

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いよいよナンバーを取得して、公道で走らせてみた。
まずは普通に流してみたが、始動性も含めて全く問題ない。
しかし徐々に全開走行を繰り返すと、何故かストールするのだ。
うーん、どうしてだろう、、、空ぶかしでは起こらなかったのに。

やっぱり負荷がかかっての全開には、ガスの供給が追い付かないのかな。フロートかもね。
浮力の落ちをカバーするため、油面合わせのリップ曲げ対処が良くなかった。
どうしてもニードルバルブとの当たりが不自然になり、全開時のガスの出が悪かったのだろう。

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せっかくハンダ補修したフロートを諦めて新品に換えた。
流石に組むだけで油面も一発で基準範囲に収まる、、、ああ、あの苦労は何だったのか。

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これで全開走行を繰り返しても、全く問題は無くなった。
ただ全域で少し濃いめの感じがしたから、ジェットニードルのクリップを一段上げてみた。
うーん、かなり良い感じだ、欲を言えば油面を、パイロットジェットを、、、
これからのお楽しみ、だね。

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プラグは標準のBR8ESだけど、もう少しホット方向でも良いかな。
この辺はキャブのセッティングと絡むから、これも今後のお楽しみ。

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うん、一応復活できた。
細かい所は多少あるが、走りも含めてこれからだ。



このKSR-2で公道を走ると、あのGT80・ミニトレを彷彿させる。
ハイパワーミニの、2ストらしいパワーバンドを迎えると、身体がのけぞる感じで一気にフケ上がる。
ただKSR-2は時代が違う事も有り、絶対的なパワーは一段上だ。
三桁の速度レンジもあっという間だから。

ミラーで確認すると、白煙を棚引かせていた。

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組立(4)エンジン始動 [KSR-2(B6)]

配線・配管がほぼ終わると、次にマフラーやタンク(LLCと2ストオイル)を付けた。

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ここまで来ると残りは燃料タンクや外装関係だけだ。
そうなると無性にエンジンをかけたくなるのがバイク乗りの性だと思う。

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モトクロス用の強化タイプ420SHチェーンが付いていたので、意地になって一番時間と苦労を掛けたが、流石にノンシールが錆だらけになると手ごわい。
リンクはもとよりローラーが激しく固着していたので、まだ完全に復活していないのだが、エンジンで駆動系も確認したいから、とりあえず修復したチェーンを付けておこう。

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冷却水と2ストオイルを入れたら、もう待ちきれずにキック・キックだ!
しかしガソリンがなかなか回ってくれない、気を取り直してキャブのドレンを開けた。

再びキック、何回目かで初爆があり、次でキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!



やっぱりエンジンが始動すると安心するし、何より嬉し楽しなのだ。
スロットルを捻ると、2ストらしく一瞬モゴってからパーンとフケ上がる。

組む時はオイルを潤沢に含ませたのもあり、大量の白煙に包まれる、、、いや何年ぶりだろう。
これがしたくってKSR-2をレストアしたようなものだから、余計感慨もひとしおだ。

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オイルポンプからインシュレーターまでのチューブを、透明のシリコンに換えたので状況が良く見える。
2ストオイルが無事に送られるようになると、いっそう白煙が濃くなってきた。

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アイドリングさせながら他の箇所も異常がないか確認するが、一番心配なのはFRPで穴塞ぎと強化を兼ねたオイルタンクだ。
雨が降る中の多湿環境で、なかなか固まらないFRPに難儀したなー、とか。

見て回るごとに作業時の状況が走馬灯の・・・お約束すぎるかもだが、正にその通りであった。

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組立(3)電装とケーブル [KSR-2(B6)]

テンポよく組み立てていたが、思わぬところで手間がかかった。

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ハンドルの左スイッチも腐食が激しいので、全バラしようと各部を見ていた、が。
上側ケースはディマースイッチのプラ部品が外れない、ビスが腐りきっていて。
力技を使えばなのだが、そうするとプラ部品が無事で済まないかもね。

とりあえず保留にしておこうかな、、、

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ハーネス等の配線関係の取りまわしは、サービスマニュアルでも分かり難い場合が多い。
今回はパーツリストだけで進めるつもりだったから、分解時にたくさん撮っておいた画像が頼りだ。
それでも微妙な取りまわしにちょっと悩む。
元通りにしないとどうしても違和感が残るからね。

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カプラーなんかの接触接続部は、出来るだけ接点復活剤をスプレーしながら組んでいく。

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ある程度配線を接続したら、通電して動作状態を確認する。
しかし必ずと言っていい程不具合が見つかり、その個所を追って分解してみればこの有様だ。
あー嬉しいな、、、またまた錆落とし作業だ。

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防水パッキンが仕組まれた最近のカプラーより、ちょっと前段階の過渡期タイプが使われているが、これは接点のロックだけが新型になっていた。
樹脂のカプラー側にロック爪が有るので、前側から精密ドライバーで押し下げればOKだ。

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KSR-2は水冷だからリザーブタンクから2本、エアクリーナーボックスから2本、2ストオイル関係で3本、更にマフラードレンからもと、やたらホースやチューブが多い。
あっ、キャブからも3本。

ワイヤーケーブル類はそれなりかな。

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ワイヤーケーブルには注油してから組むが、結構この作業は好きなのだ。
スパッとした操作感が好みだから、アクセルやクラッチはエンジンオイルかな。

だけどスピードメーターケーブルにはグリスを使う。
エンジンオイルだと動きが落ち着かないから、ダンパー効果が期待できるネットリ系が良いと思う。

こんなアナログ的さじ加減って、やっぱり楽しい。

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組立(2)リアブレーキ [KSR-2(B6)]

単なる組み立てだけよりも、調整が入るとやっぱり楽しい。

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どうしてもビスが外れなかったリザーブタンクは代替えしたが、マスターシリンダーからキャリパーに至るまでは一通り再生出来た。
特にマスターはアルミだから、光らせるのが面白くなり、ちょっと浮いてしまうほど磨いてみた。

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ブレーキフルードと何時ものエア抜きセットを用意して臨むが、リアは経路が短い事も有り呆気なく終わってしまった。
シリンジで粗方エア抜きすると、直ぐに手(足?)応えが出るから早い。

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しかしブレーキランプの点き方が不安定なので、ブレーキスイッチを単独にしてテスターで導通を確認してみた。
やっぱり抵抗値の変動が激しい、接触にやや問題ありだ。
分解して接点を磨いてみよう。

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ぱっと見は分解できるの?だけど、よーく見ると幾つかのボッチ有った。
まず②のプラキャップを外せば、①の電極が取り出せそうだ。
②-②のボッチが効いているが動かないので、①の上部を少し曲げれやれば②が外れた。

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あとは③の本体の角穴に①の爪が出ているので、それを細いマイナスドライバーで押してやれば、全てが出てきてバラバラになるのだ。

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まずそれぞれを綺麗に清掃して様子を見てみる。
やっぱり電極に酸化膜が出来ているね。

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スコッチブライトで電極の凹みを均すように磨いてみた。
こんなモンかなー、それと電極の曲げを強めに矯正しておけば大丈夫だと思う。

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最後に接点復活スプレーを吹き付けて、分解と逆の手順で元に戻しセットし直す。
今度はブレーキランプが節度良く点滅出来るようになった。

在り来たりのブレーキ整備より、小さなスイッチの復活作業って面白い。

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組立(1)足回りとエンジン [KSR-2(B6)]

レストアもやっと折り返しの組立に移れる。少々のリペアを伴いながら。

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分解していた時の惨状を思うと、見違えるようになったな~
なんて何時までも感慨にふけっている場合ではない。
ただ、どこから組み始めるか暫し考えていた。

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とりあえず自立させなくては始まらないよね。まずは足回りからだ。
それで知恵の輪みたいなスイングアームを付けていたら、「そうだ、エアクリーナボックス」。
ネーミングからして付属品っぽいがその大きさは侮れない、初めのうちに付けておかないと、後からでは入らない事も有るからね。

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大体のスペース配分を頭に入れたら、ちょっと面倒なユニトラックサスを組立てよう。
ただパーツリストを見ながらやってると結構楽しくなり、カラ組みしてはバラし・グリスを塗ってはまたバラし、そして動きを確認しながら、、、かなり時間を食ってしまった。

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エアクリーナーボックスを収めて、各部を本締めしたらこの辺りは終了だ。

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フォークアンダーホルダー、、、三又だよね。

ここの組付けで毎度面倒なのはスチールボール、KSR-2は3/16"が上下で46個なのだ。
何故いまだにインチなんだよーとか言いながら、糊を兼ねたグリスでベタベタになるんだな。
最後の締め具合はこんなモンかなで済ませるが、今回も柔らか目にセットした。

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フォークアッパーホルダー、、、トップブリッジだよね。

一応塗装したので、ボルトも奇麗にしたくなりワイヤーブラシでチマチマ。
こっちの方が三又の組付けより念入りだった。

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そして段々と没頭し、気が付いたらこれだ ハハハ^^;

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本当に実物大プラモデルだよね、モーター(エンジン)も付けちゃおう。

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エンジンにはキャブもだよねーなんて
もう組み始めたらあっという間に進んでしまう。

一応動画にしてみた。



車体にエンジンが乗ると、これでやっとバイクらしくなって来る。
バラバラに分解されていたのを思うとより。

エキゾースト音と白煙はもう直ぐ、気持ちばかりが急くのだけれど。


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個別リペア(16)フレーム [KSR-2(B6)]

リペア記事も16を数えてしまったが、分解後の顛末はやっと最後だ。

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隅々まで洗浄し乾燥させたら、後は錆を出来るだけ除去し塗装に移れる。
ただそれが大変だ、錆びやすい場所=塗料が入り難い、を意味するのだ。
要するに錆を取るのも、やり難い場所ばかりだから。

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それで強力な助っ人を導入した。

錆取りにはワイヤーブラシが主体になるけど、どうしてもそれが入らない場所にベルトサンダーは前々から欲しかったアイテムだ。
一番強力でコンパクトなのはエアー式なのだが、ただ使用頻度を思うと躊躇していた。

回転制御は何時ものコントローラーが有るので、ディスクグラインダーに付けられるタイプを買ってみた。
良いんじゃない、心配していた直進性も大丈夫だ。何より安価だし。

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試しにチョット忘れていたチャンバーに使ってみたら、とっても強力!あっという間に穴が開いてしまった。
まあ、錆でボロボロに腐りかけていたからも有るけどね、、、

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仕方が無いから溶接で埋めたけど、これが酸化してペラペラだからもう大騒ぎ。
穴を埋めるのか拡大しているのか、分からなくなるほど。

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フレームのこんな所にベルトサンダーは最適だ!って、、、
まだ程度が掴めないのも有り、激しく地肌が出てしまった。
こうなったら、出来るだけ平らに仕上げようかな。

塗装前に錆びは何処まで取るか、だけど、完全に取り去る必要はないと思う。
勿論地肌までが理想であるけれども。

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後はひたすら錆落としをして、残った塗装部に足付。
そしてシリコンオフで脱脂だ。

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プラサフを吹き付けて

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カワサキがかつて北米で、”グリーン・モンスター”と称賛されたライムグリーンで終了だ。
このライムグリーンにも新旧が有るみたいで、今回初めて知った。これは旧色。

長かったけれど、これはこれでとっても楽しかった。
さあ、組み立てだ。

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個別リペア(15)エンジン耐熱塗装 [KSR-2(B6)]

美味しい物は最後に食べる派、かも知れないが、やっとエンジン塗装が出来る。

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前々から、シリンダーとクランクケースの継ぎ目部に、はみ出たシール剤が気になっていた。
なのでガンガン叩いて、何とかシリンダーを分離出来たが、ガスケットの残骸が嫌と言うほど残る。
あー大変だこりゃ!

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ケースとシリンダーにほぼ均等にへばり付く、なんとも嬉しい状態である。
こうなったらキケンなコイツに登場願うが、相変わらず良い仕事をするのだ。

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ガスケット剥がし→塗装の下地作り、と進んだら塗装に備えて、脱脂→マスキング。

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今回はヘッドをシリンダーに付けて一緒に耐熱塗装を行ったが、この塗料は一晩寝かせた位では不十分だ。

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「180℃程度の熱が20~30分以上かからないと完全硬化しません」なんだよね。
エキパイだったらあまり触らない様に取り付けて、エンジンをかけ適当に走ってくれば良いのだが、シリンダーやヘッドの場合は、、、
180℃程度にするため、幸い水冷エンジンなので、冷却水を入れずにエンジンを始動させ、しばらく放置すればOKだ。

って、、、ダメでしょ

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えー、塗料の前にエンジンが焼き付く作戦は勿論却下である。
冗談はともかく、燻製作戦、いや、スモーカーに投入する前にマスキングを剥がしておく。

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愛用の「いぶし処 お手軽香房」を使うが、今回のような場合に使うスモークチップはサクラが適当だ。
                    (↑チップは要らないだろ!)

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当たり前だが普通に燻製するための道具だから、せいぜい100℃程度しか上がらない。
でも日がな一日バイク弄りと過ごすには、何ともシアワセな作業であると思う。

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うーん、中々良い感じに焼けた。

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ただ入念に脱脂してあるから(一応シリンダー内は軽くオイルを塗ったが)、錆びが出ないうち速やかに組付けに移ろう。

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シリンダーベースガスケットには、何時ものスリーボンド1212を塗っておく。

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KSR-2のように、シリンダーとクランクケース間にノックピンが無い場合は、結合の際のセンター合わせを納得できるまで確認しながら、何工程かに分けてナットを締めていく。
2ストオイルをたっぷりと注ぎながら。

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サーモスタットの小さな穴が、一番高くなる位置にセット。

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以上で終了の筈だったが、、、ジェネレーターカバーのガスケットに切れ目を見つけてしまった。
クランクケースに腐食が有るって事は、結構この状態が長かったのね。

見つけた以上は仕方がない、ジェネレーターローターを外そうか。嫌な予感。

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やっぱりアルミの錆び粉が沢山だ。
おまけにクランクシャフトとステータの間には、地蜘蛛の巣まで・・・歴史を感じるひと時。

しかし何故ガスケットが切れていたのだろう、ローターを外した形跡は無いのに。
ジェネレーターカバーを開けたが、ローターが外れなくて止めたのかなぁ。

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勿論すべて取り除き清掃し、また部品(ガスケット)を頼んでおこうか。
今回も紆余曲折は有ったが、中々自己満足できる仕上がりだ。

作業の流れを動画にしてみた。



これ(耐熱塗装)をやりたいが故、KSR-2を全バラしたと言っても過言でない。
勿論、シリンダー内などに異常が有れば、楽しく対処するつもりだった。
しかし何事もなく終わってしまい、やや物足りなさが残ったかも。

さあ、後はフレームの塗装だけだ。
最終的に2ストバイクで走るため。

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個別リペア(14)フロントフォーク [KSR-2(B6)]

いよいよ個別リペアも大詰めになってきたけど、、、と言うか、そろそろ、、、

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フロントフォークは特に目立ったオイル漏れも無いから、外見をそこそこ綺麗にして終わりたかった。
しかしもしかするとオイルが漏れ切ったのかも、なんてレアな可能性を抱いたりしたので、気分的にもスッキリしたくて分解する事にした。

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もう一つの理由は、まだ倒立フォークをバラしたことが無いから、この機会にやってみようかと思った。
ただKSR-2の倒立は簡易的らしいが、それもどの程度なのか確かめたい。

まずトップキャップを外してオイルを輩出する。
最後は墨汁の様なオイルが出てきたが、量的にはほぼ漏れた形跡が無いと感じた。

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この時点で新しいオイルを入れて終了でも良いけれど、やっぱりそれで終わらないワタクシ。
どうなっているか自分で確かめないと、何時もながら気が済まない質であった。

結果、やっぱりスプリングがカートリッジ内に入った状態でカシメられているから、ごく普通だね。
たけどオイルシールも全く異常なし、これは結構意外だった。

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ただアクスルシャフトが通る部分(何て言うんだろう、アクスルヘッド?)が分解できないから、オイルシールを打ち込む際に、正立みたく塩ビパイプそのままを通してが出来ない。
なので適当に塩ビソケットを縦割りにしてシールを打ち込んだが、これがチョット手間なくらいかな。

フォークオイルはW3で使っていたのが残ってたから、片側200(正確には196.5らしい)mlづつ入れておいた。
量は相変わらず大体ね~だけど。

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後は出来るだけ綺麗にしたが、あっという間に終わってしまった。
倒立フォーク関係をネットで色々調べるが、やっぱりアクスルヘッド?が一番問題らしく感じる。
これが分解出来たら、倒立フォークのオーバーホールもやり易くなるのにね。

さあ、もう少しで組み立てに移れるぞ。

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個別リペア(13)キャブレター [KSR-2(B6)]

キャブレターってもしかすると、エンジンより面白いかも知れない。

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深さではエンジン本体にもちろん及ばないが、素人が気軽に手を出せる補器の中で、一番変化を楽しめるアイテムだと思う。
最早インジェクションはブラックボックスで、弄るとしたらマッピング変更なんかのデジタルチックだけど、キャブはアナログど真ん中だよね。
ほんのちょっとした穴(ジェット)の番手や詰まり具合違いで、大きく性格が変わり悩みまくる事数知れず。
だけどその悩みが、後からじわじわと面白みになるのだ。
ガソリン臭くなった手を眺めながら。

サッと汚れを落としたこのキャブレターも、また何かと楽しませてくれそうだ。

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期待に違わずフロートチャンバーを開けたら緑青だらけ、へぇーKSRのフロートって今どき(と言っても20年前のだが)珍しい真鍮なんだね。

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キャブレターは細かい部品で構成された霧吹きの集まりで、アイドリングから全開のトップエンドまでを数種類の霧吹き(ジェット)が担当し合う。
だからキャブのオーバーホールでは全てを分解して、細部まで何処も淀みなく機能させなければならない。

所がパイロットジェットが強力に固着していて、キャブクリーナーを吹きかけ3日後にやっと緩んだ。
真鍮のネジ頭を少し欠いてしまったが。

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全バラ出来たら、久しぶりにピンクリーナーを引っ張り出し、エアガン片手にジェットやキャブ内流路の楽しい穴掃除だ。
スラッジで閉塞した箇所を貫通でもさせたら、もう達成感はハンパないのだが。

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しかし、、、掃除をしつつフロートをじっくり見ると、何だか様子がおかしい。
形が微妙に歪だし、さらにクラックを見つけてしまった。

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振ってみるとカラカラと音がするので、バーナーで炙りハンダを溶かし分解してみた。
あっ、何か結晶みたいのが出てきた、、、フロートのパンク決定だね。

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部品はまだ出るみたいけど、それじゃあ面白くない。ハンダで補修だ。
見かけは悪いがキャブの中に入ってしまえば分からない。ただ、正常な右と比べ、歪さは直せなかった。
少し浮力が落ちるか?ハンダも多くなったし気がかりだ。

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重りを付けて洗面器に沈めてみたが、やっぱり浮力は落ちていた。
肝心の気密性は大丈夫だから、フロートのリップ調整で何とか使えるんじゃないかな。

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補修を含めたキャブレターのオーバーホールが終わったので、ゲージやチューブを用意して油面調整を始めるのだ。

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やはりフロートの浮力不足が影響し、なかなか上手く油面が出なかった。
と言うか。
単純にリップの曲げを変えれば油面は調整できるのだが、ニードルバルブとの当たり角度が悪くなり、油面変化がぎこちなくなるのだ。
この辺りの構成関係も、健全なフロートを前提にしているからね。
試行錯誤でリップの形状を色々試して、なんとかそこそこに出来たと思う。

想像以上に手間がかかったが、油面調整の状況を動画にしてみた。



油面の高さ自体は調整範囲に収まっても、そこに落ち着くまでの変位過程がどうしても気に入らない。
気が済むように調整を繰り返していたが、そのうち集中力が無くなってきた。
ある程度スムーズに上昇し、再現性もほぼ妥協できたので良いかな、と。

しかしここだけの話、油面調整でほぼ一日費やした。
いや、一日夢中になれた。


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個別リペア(12)ホイール [KSR-2(B6)]

やる事は錆落とか清掃ばかりになりがちなリペアだけど、今回も例に漏れず。

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ほぼ備忘録なのだが、、、

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今回はぱっと見ダメそうでも、意外と緩んだボルトが多かった。

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タイヤは勿論バルブもぶった切り、ホイール単独にしてひたすら錆落としだ。

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またワープしてしまったが、塗装をしてタイヤを組んで終了画像なのだ。
もう過程は何だかみな同じなので。

さあ、次は面白い事やるぞっ!
やりたいな、、、

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