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モンキー [モンキー(Z50J)]

これ、ウチのバイクの中では一番若い。
若い・・・って・・・

(えー、ここは色々制限が有るので、別の場所に元画像を保存しておいた)

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生まれは1988年だから中年と言うには早すぎるが、1973年生まれの中堅W3に比べれば、まだ若手と言っても語弊は無いだろう。←人間に例えないで!

1999年(昭和だ平成だ西暦だで頭の中グチャグチャ)、その頃は渓流でのFFに夢中。デリカに楽々積めて山に持って行ける、獣道をも厭わないバイクを探していた。
ちょうど始まったばかりのYahoo!オークションで、たまたま隣市から出品されていたコイツに出会った。その当時でも10年過ぎた車体なのに、何と走行300kのピカピカ箱入り娘だったが、「エンジンかかりません」物件。当時、今から思うに信じられないくらい競合もなく、ワケありも手伝い・・・ここだけの話、現在相場の〇分の一で落札した。
ハイエースに積んで持って帰ったが、簡単にエンジンがかかるようになった。箱入りは良いんだけど、「タンクの中のガソリンを、全部フロートチャンバーで気化させたらこうなりました」、の見本だったな。
車体番号Z50J-162○○○○、ここで確認したが記憶は合っていたようだ。

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このタイヤ大丈夫?なほど、前後とも古くて悲惨な井上タイヤだ。しかし、我ながら信じられないと言うか、ウソみたいと言うか、まだ全然普通に使えるのだ。恐ろしい・・・
外見はこんなに酷いし昔のIRCのロゴが涙モンだけど、想像を超えた綺麗な内部には驚く。だけどこの{028}って製造年月と思って良いのかな、だとしたら1988年の2週目ってことだろうな、それしか無いし。
まだ5部山ほど残っているし、何より私に課せられたのは耐久テストである。さすがにチューブは2度耐えきなくなったようだが、このMADE IN JAPANも誇らしげなタイヤと頑張ってみよう。

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これ実距離だ。
だから手間と言っても、オイル・バッテリー・チューブ・電球等の、ささやかな消耗品交換くらい。メンテだってチェーンやブレーキの、簡単な注油や調整だけだ。あとは・・・割れちゃったバックミラーをダイソーのチャリ用^^; に換えたのと、乗り心地に耐えられなくなり社外品ショックにしたくらいかな。
はっきり言って何もしていないに等しいバイクだ。
たまにメインの山奥釣行まで連れて行っても、近所の空き地で小さい頃の子供を乗せて遊んでみたりしても、兎に角文句を一切言わず、「ちょっと出前に行ってくる」みたいなノリ、何時でも何処でも普通なのだ。
これって良く考えれば、とんでもなく凄い事。保管だって軒下にカバーをかけて置くだけだもん。
たまーに秩父まで、往復200k程度のミニツーリングに行くけれど、刈場坂峠だって顔振峠だって普通に登る。普通に吹け上がり、いまだ普通にスピードメーターを振り切る。
それでいて普通に60km/l走る。やっぱり凄いヤツだ。
逆にこんなヤツだから、ずーっと所有していたのだと思う。
今のホンダが有るのは、間違いなくこのOHCエンジンのお蔭だ。半世紀前、原付と言えばごく当たり前であった2ストではなく、4スト、それもOHCを積んだ。名車スーパーカブには勿論、今や超貴重なZ50Mにも採用されたが、「そこまでやるの?そんなちっちゃなのを複雑にしても、どうせすぐ壊れるよ」が大半の意見だった。
所がどうだろう、今や横型エンジンのワールドスタンダードである。
2輪のCB750、4輪のCVCCシビック、これらもホンダを世界的企業にしたのは間違いない。だけど地味で目立たないこの小さなエンジンが、本当の意味でホンダの立役者だと思う。

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こんなコーションシールが堂々と貼ってあるが、今のにも有るのかな~
何が助かるかって言うと、このドレンコックだ。暫く使わないだろう時は、チャンバー内のガソリンを手軽に排出できる。これ、ガソリンエンジン・特にキャブレターには、必須アイテムにして欲しいくらいだね。
放置バイクが不動の最大原因は、ガソリンの"腐り"である。逆に言えばガソリンさえちゃんと抜いておけば、全天候を走れるよう造られたバイクは、そうやたら動かなくなったりはしない。
あっ、ずーっと雨ざらしはダメよ。

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バッテリーは700円のこれが最適だと思う。セルは勿論無いし、これと言って電流を大量消費する電装も無いモンキーにはね。何より安いし気を使わなくって良い。何時換えたんだっけ、を忘れるほど長持ちするよ。当たり外れも有るだろうけど。

JAPANが誇らしげなウインカーレンズを眺めていた時、これではいけないと思ってしまった。
古いバイクを再メッキや再塗装等でピカピカにするのは、それ相当の手間やコストもかかるが、現代のテクニックを用いれば不可能なんて無いのでは、と思える。
しかし"ヤレ"だけはどうしても再現できない。出来るだけそれっぽくに近づけてみても、歴史によって醸し出される風合いだけは無理だ。
自分がW3に求めるのもそれで、年式の割に綺麗は保ちたいが、新車みたい!は方向が違う。しかし如何せん化石?のようなバイクだから、メカ的には本当に手間がかかる。

所がこのモンキー、不満らしい不満を訴えた事が無い。だから、ついほったらかしがちになっていた。
放置と保管は違うぞ!そう言っているよう聞こえた。

寒空の下久しぶりに引っ張り出したコイツ、地味だけど実は大したヤツなのか。
何時でも元気が取り柄、健気なバイクとも言える。


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