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ワタシニ電話シテ下サイ [650-RS(W3)]

昔、少年達の記憶力は研ぎ澄まされていた。
訝しむオヤジの視線をかわしつつ、住所や電話番号を瞬時に覚えていたからだ。
ここで言うオヤジとは立ち読み先の本屋の主人、その後は通信販売先の事である。

ライオンさんで遊ぶ子供に、怖がられた飼い犬の姿を見て[ひらめき]
直ぐにスマホで申し込めば、夕方には皆ハッピー!

そんな時代になろうとは夢にも思わなかった少年達であったが、覚えなきゃいけないのはもっと他に有るだろう!な彼らでもあった。

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”ヘルメットをかぶろう”なんて一節を見受けるのは、着用の義務は有るが罰則なし!時代ならではの広告だ。ちょっと前の自転車二人乗りみたいなモンだね。
時間に余裕の有るお巡りさんにとって、お声掛けをしたくなるのは今も昔も高校生諸君だ。
「あーもしもし!ちょっと止まって下さい。どちらにお急ぎですか?もう少し控えめに走行なさっては如何でしょう。それと腕に通したヘルメットは、正しく着用・・・」
えー、迅速な行動を心掛ける少年は、ヘルメットを被る時間もつい惜しみがちであった。
んな事あるか!
「とりあえず持ってはいるけどよ。だって止められた時、話がややこしいからサ」それも本音であっただろうが、やっぱりヘルメットを腕に通して走るのがだったのである。

それにしても”せいぜいご利用ください”、今だったら「ナメてるの?」ってキレられそうな使い方であるが、本来の意味から段々とずれてきただけだね。
”全然”をためらいなく肯定的に使うのと同じかな。

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バイク乗りには馴染みが有る用品ショップの原点広告である。

それにしても、当時でさえグリップが一般的な言い方だったのに、”ニギリゴム”である、流石”ゴム工業”である。しかも100%生ゴムと強調してあるから、淫靡な含み笑いを堪えながら会話する少年達であった。
こんな事くらいで何を・・・下らぬ想像力だけは豊かだった ^^;

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国鉄(JRはまだ無い)で真っ先に思い浮かべるのはストである。
和気藹々とした地元のバイク仲間であるが、通う学校はそれぞれであった。だから通学の方法もそれぞれであり、交通手段の話題も豊富で楽しかった。
A・他3名「うほほーい、俺たち明日から休校だ!」
B・その他「えーっ、またストか?」
A・他3名「その通りだぜ。僕たちはミニトレの整備だから、君たちは学校に行きなさい」
B・その他「何が整備だよ。もっと五月蠅くするつもりか?」
A・他3名「あー君たちは、気にしないで学業しなさい」
えー、その後も穏やかに唾を飛ばし合う、愉快な仲間達であった ^^;

だけどバイクの通信販売って、しかも半額を現金で送るって、今の感覚からすると空恐ろしい限りだ。電話又はハガキでお確かめ・・・怪しいオークションなんか無かった時代だ。

そう言えばあの辺り、バイク屋が沢山あったなぁ・・・
「あゝ上野駅」by井沢八郎                  これ、自分にとっても古すぎ。

広告1.jpg


ヤングのルームファッションは、大脱走のスティーブ・マックイーンが定番であった。
決してリンゴではない!!



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