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とりあえず [モンキー(Z50J)]

穏やかな日和の年始、テレビから離れ表に出てみよう。
W3のカバーを外し眺めていると、視界の奥にモンキーが映った。

「おせちもいいけどカレーもね!」byキャンディーズ・・・いや・・・深い意味は・・・

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とりあえず軽い気持ちでダストシールを外してみた。
マイナスドライバーでシールの端をちょっとクイクイしてから、回すように落としてやると、干からびたグリスが「明け(開け?)ましておめでとう」している。
軽い気持ちって・・・こんな事したら、これで終われる訳が無いでしょ。

今年も性分は変わらないようだ。

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柔らかな日差しとは言えやはり冬だ。日当たりを求め寒風を避けるよう、ぬくぬく場所にモンキーを移動させた。これがコイツの良い所、W3じゃこうはいかない。
しかしこの前付けたセンタースタンドが早速良い感じだ。フロントホイールを外すだけで、「さあどうぞ」態勢をとる。

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ここに至るまでの過程はネット上に溢れているから、まっいいか。
だけど思ったより、内部のグリスがグリスらしいのでちょっと驚いた。色・ネチョネチョ感共に、コイツの年式から想像するにマジ?だ。
それにしても、この状態にする過程で出てくる細かいパーツ類に、錆びや固着が殆ど無くて助かった。
ちなみにサークリップ(スナップリング)。これにも色々種類が有るが、軸・穴・同心・Eを問わず、最近はまず専用工具を使わない。ほとんどラジオペンチか、画像にある様なのでやっている。
サークリッププライヤーは意外と汎用性が低いし、昔は先端(爪)部を都度グラインダー等で調整していた。だから数ばっかり増えたり・・・
で、今は100均のしか使っていない。まあ、それも含め趣味だから^^;
ダメになったら捨てちゃえば良いし^^;

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スプリングピンを外す前に、壊れそうな樹脂ガイドはずらしておいた。う~ん、スプリングピンの太さが4mmだぞ、昔使ったピンポンチは5mm用だからダメかぁ・・・
それで迷わず3.8mmのドリルを取り出す。勿論、普通と逆使いにしてポンチ代わりとするためだ。

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ハンマーなんかよりドリルの方が全然強い(固い)から、刃が負けて欠けたり割れたりとかはあまりに無い。まあ、何かあっても砥ぎ直せば良いしね。
真っ直ぐ刃の部分を叩いてやると、簡単にスプリングピンが抜けた。
ハンマーにしてみればまるで自分がプラハン気分だろうな、だから表面は打痕だらけ^^;
前述の件も含め、専用品は融通が利きにくいのであまり揃えなくなった。ピンポンチだってたまたま昔のが有ったから引っ張り出してみたが、その用途以外使い道が少ない。
ドリルは本来の使い方以外に、今回のようなポンチにも使える?し、セット物なんかだと太さ0.5mm違い21本でウソみたく安価だ。ドリルの外径は正確なので、シックネスゲージみたいな使い方も出来るし、エッジを利用した穴の清掃にも重宝する。
だけど、誤解を恐れずに言えば、固いけど曲りに弱い。殆どの一般金属に穴を開けてしまう堅物君だから、やっぱり人間と同じで?柔軟性が無いのだ。
ちなみに、固さを生かした場合は様々な用途が有る。
前述の叩きに使う(普通やらない!)場合や、先を少し尖らせ穴あけ時の位置決めポンチ(だから・・・)に、更に尖らせケガキ針に・・・もう勝手にして^^;
しかし、普通に穴を開けていても、気を抜くと簡単に折れる、曲がったことが大嫌いな堅物君だ。
固い(切れる)けれどしなやかで折れ難い、と称賛される日本刀(これ、二重構造だからドリルと比べるのはナンだけど)だって、ナンチャッテ刀ほど簡単に折れたそうだ。
まあ自分的には、ある意味万能工具の一つかもね。

フォーク.jpg


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バラバラにして清掃するが、走行距離からして年式ほどの劣化は無かった。各パーツの状態を確認していた際、上図の品番"6"にとっても嬉しいものを見つけた。
最初は何だかよく分からなかったが、よーく見ると 63.2.3 の表示。もしかして日付?63てーことは昭和63年?西暦で言うと1988年の事だ。しかしこの見事なアナログ感、多分こんなのを使ってだろうけど、最近は全く見かけなくなったな。
下町のとある下請け工場、そう、団地から近い一角にある。
今日もパートのおばちゃんは、一つ一つ出荷前の検品だ。そして今日の日付を確認し、ギアを回転させ数字を合わせる。シャチハタのスタンプ台でポンポンし、検印を押してゆくのだ・・・
そんな光景が鮮やかに浮かんできた。たぶん仲間と「ホンダさんは五月蠅いから気を使うよね~」なんて会話していたハズだ。
もう涙が止まらない^^;

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これも作業者の姿が浮かぶ涙モンだ。
品番"10"の金属部内側に残るバリ取り跡、まるでカスタムパーツじゃないか!ホンダの孫請け町工場、煙草の紫煙と汗臭さが漂う・・・もう涙腺緩みっぱなし。
【開運!なんでも鑑定団】に出したら、二輪鑑定士が「このバリ取り跡は間違いなく・・・」とか言うんだろうな^^;

PICT0034.JPG


ついでにスピードギアケースもバラしてみたが、シールも含め特に問題は無かったからグリスアップ程度で終了だ。ケースもテカらない程度に磨いておいたが、だけどこの鷲?マークは何なのだろう。
ホンダのではないと思うが、ネットで調べても分からなかった。

PICT0044.JPG


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他にやる事ないかな~で何気なくフォークケース内部を清掃していた時、ちょっとしたスペース発見!
「ここ、Oリング入るかも」。ダストシールも全然大丈夫だし、結局何も交換が必要なパーツは無さそうだから、それじゃあ面白くない。
効果は直ぐに分からないだろうな、単なる気休めだったに終わるかもな。
でもOリングを入れておこう。
だって、タダみたいな費用だし、何より楽しみだもんね。

鋼管サイズ.jpg


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インナーチューブ(正式名パイプ?)径を測ってみたら約21.6φ。随分半端な感じだけど、多分上図"4"サイズの鋼管(呼称15A・1/2B)の流用だろう。早速近所のホムセンでOリングを買ってきた。

PICT0047.JPG


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Oリングの位置関係は画像の通りだ。
しかしこの時点でグリスを塗りながらやると、そこらじゅうベタベタ&埃が付き捲りになってしまう。かと言って何も付けないと組みにくいから、こんな時はヤッパ5-56だね~
5-56は根性が無い(いや、揮発性が有ると言ってよ)から、逆にこんな場合は使いやすいかも。兎に角グリス塗りたくりは一番最後だ。

しかし・・・今更だけどモンキーのフロントサス、SS真っ青の倒立フォークじゃん^^;

倒立サス.png


昔の正月番組で、「温泉地生リレー」なんか観ている時、オヤジが横ぎった瞬間、突然画面が砂嵐状態。
間もなく{お見苦しい点をお許しください}とかスーパーが流れ・・・
えー、そんな感じ?
とにかく絵心が無いと、意識せず見苦しい絵を描いてしまう。悲惨である^^;

もとい・・・倒立フォークの話だった。
倒立フォークにするメリットとしては、バネ下重量の軽減がまず挙げられる。しかし、そもそもバネ下重量って何?そしてそれを軽減すると何で良いの?
では上手な上図を見て頂こう←つまんないから止めろ!
赤いシーソーがバイク、大きなニコちゃんがライダー、小さなニコちゃんがバネ下重量。あくまでトータル重量での比較だが全く同じ。言い換えると、上側がバネ下重量の重い正立フォークバイクで、下側がバネ下重量の軽い倒立フォークバイクである。
3個のニコちゃんが暴れる上のバイクより、1個のニコちゃんしか暴れない下のバイクの方が、大きなニコちゃんが感じる振動は少ない。
完ぺきな説明だ。えっ、ライダー側に行った2個の小さいニコちゃんは暴れないの?
ハハハ、まあ良いじゃないか^^;

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PICT0002 (2).JPG


PICT0006 (2).JPG


しかし正直なところ、たかだかこの程度のオーバーホールで、こんなに良くなるとは思っていなかった。
簡単なダンパー機構しか無く、グリス頼りなモンキー故か。

路面の段差による衝撃も、ある程度やわらいだなと感じる。
でも逆に気を付けなくては、モンキーでスピード違反はシャレにならないし。



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