個別リペア(13)キャブレター [KSR-2(B6)]
キャブレターってもしかすると、エンジンより面白いかも知れない。
深さではエンジン本体にもちろん及ばないが、素人が気軽に手を出せる補器の中で、一番変化を楽しめるアイテムだと思う。
最早インジェクションはブラックボックスで、弄るとしたらマッピング変更なんかのデジタルチックだけど、キャブはアナログど真ん中だよね。
ほんのちょっとした穴(ジェット)の番手や詰まり具合違いで、大きく性格が変わり悩みまくる事数知れず。
だけどその悩みが、後からじわじわと面白みになるのだ。
ガソリン臭くなった手を眺めながら。
サッと汚れを落としたこのキャブレターも、また何かと楽しませてくれそうだ。
期待に違わずフロートチャンバーを開けたら緑青だらけ、へぇーKSRのフロートって今どき(と言っても20年前のだが)珍しい真鍮なんだね。
キャブレターは細かい部品で構成された霧吹きの集まりで、アイドリングから全開のトップエンドまでを数種類の霧吹き(ジェット)が担当し合う。
だからキャブのオーバーホールでは全てを分解して、細部まで何処も淀みなく機能させなければならない。
所がパイロットジェットが強力に固着していて、キャブクリーナーを吹きかけ3日後にやっと緩んだ。
真鍮のネジ頭を少し欠いてしまったが。
全バラ出来たら、久しぶりにピンクリーナーを引っ張り出し、エアガン片手にジェットやキャブ内流路の楽しい穴掃除だ。
スラッジで閉塞した箇所を貫通でもさせたら、もう達成感はハンパないのだが。
しかし、、、掃除をしつつフロートをじっくり見ると、何だか様子がおかしい。
形が微妙に歪だし、さらにクラックを見つけてしまった。
振ってみるとカラカラと音がするので、バーナーで炙りハンダを溶かし分解してみた。
あっ、何か結晶みたいのが出てきた、、、フロートのパンク決定だね。
部品はまだ出るみたいけど、それじゃあ面白くない。ハンダで補修だ。
見かけは悪いがキャブの中に入ってしまえば分からない。ただ、正常な右と比べ、歪さは直せなかった。
少し浮力が落ちるか?ハンダも多くなったし気がかりだ。
重りを付けて洗面器に沈めてみたが、やっぱり浮力は落ちていた。
肝心の気密性は大丈夫だから、フロートのリップ調整で何とか使えるんじゃないかな。
補修を含めたキャブレターのオーバーホールが終わったので、ゲージやチューブを用意して油面調整を始めるのだ。
やはりフロートの浮力不足が影響し、なかなか上手く油面が出なかった。
と言うか。
単純にリップの曲げを変えれば油面は調整できるのだが、ニードルバルブとの当たり角度が悪くなり、油面変化がぎこちなくなるのだ。
この辺りの構成関係も、健全なフロートを前提にしているからね。
試行錯誤でリップの形状を色々試して、なんとかそこそこに出来たと思う。
想像以上に手間がかかったが、油面調整の状況を動画にしてみた。
油面の高さ自体は調整範囲に収まっても、そこに落ち着くまでの変位過程がどうしても気に入らない。
気が済むように調整を繰り返していたが、そのうち集中力が無くなってきた。
ある程度スムーズに上昇し、再現性もほぼ妥協できたので良いかな、と。
しかしここだけの話、油面調整でほぼ一日費やした。
いや、一日夢中になれた。
深さではエンジン本体にもちろん及ばないが、素人が気軽に手を出せる補器の中で、一番変化を楽しめるアイテムだと思う。
最早インジェクションはブラックボックスで、弄るとしたらマッピング変更なんかのデジタルチックだけど、キャブはアナログど真ん中だよね。
ほんのちょっとした穴(ジェット)の番手や詰まり具合違いで、大きく性格が変わり悩みまくる事数知れず。
だけどその悩みが、後からじわじわと面白みになるのだ。
ガソリン臭くなった手を眺めながら。
サッと汚れを落としたこのキャブレターも、また何かと楽しませてくれそうだ。
期待に違わずフロートチャンバーを開けたら緑青だらけ、へぇーKSRのフロートって今どき(と言っても20年前のだが)珍しい真鍮なんだね。
キャブレターは細かい部品で構成された霧吹きの集まりで、アイドリングから全開のトップエンドまでを数種類の霧吹き(ジェット)が担当し合う。
だからキャブのオーバーホールでは全てを分解して、細部まで何処も淀みなく機能させなければならない。
所がパイロットジェットが強力に固着していて、キャブクリーナーを吹きかけ3日後にやっと緩んだ。
真鍮のネジ頭を少し欠いてしまったが。
全バラ出来たら、久しぶりにピンクリーナーを引っ張り出し、エアガン片手にジェットやキャブ内流路の楽しい穴掃除だ。
スラッジで閉塞した箇所を貫通でもさせたら、もう達成感はハンパないのだが。
しかし、、、掃除をしつつフロートをじっくり見ると、何だか様子がおかしい。
形が微妙に歪だし、さらにクラックを見つけてしまった。
振ってみるとカラカラと音がするので、バーナーで炙りハンダを溶かし分解してみた。
あっ、何か結晶みたいのが出てきた、、、フロートのパンク決定だね。
部品はまだ出るみたいけど、それじゃあ面白くない。ハンダで補修だ。
見かけは悪いがキャブの中に入ってしまえば分からない。ただ、正常な右と比べ、歪さは直せなかった。
少し浮力が落ちるか?ハンダも多くなったし気がかりだ。
重りを付けて洗面器に沈めてみたが、やっぱり浮力は落ちていた。
肝心の気密性は大丈夫だから、フロートのリップ調整で何とか使えるんじゃないかな。
補修を含めたキャブレターのオーバーホールが終わったので、ゲージやチューブを用意して油面調整を始めるのだ。
やはりフロートの浮力不足が影響し、なかなか上手く油面が出なかった。
と言うか。
単純にリップの曲げを変えれば油面は調整できるのだが、ニードルバルブとの当たり角度が悪くなり、油面変化がぎこちなくなるのだ。
この辺りの構成関係も、健全なフロートを前提にしているからね。
試行錯誤でリップの形状を色々試して、なんとかそこそこに出来たと思う。
想像以上に手間がかかったが、油面調整の状況を動画にしてみた。
油面の高さ自体は調整範囲に収まっても、そこに落ち着くまでの変位過程がどうしても気に入らない。
気が済むように調整を繰り返していたが、そのうち集中力が無くなってきた。
ある程度スムーズに上昇し、再現性もほぼ妥協できたので良いかな、と。
しかしここだけの話、油面調整でほぼ一日費やした。
いや、一日夢中になれた。
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