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マニホールドも切る [カブ改125(C50SN)]

エンジンにマフラーは付いたので、キャブレターも付けたいのだけれど、テストで使っていたマニホールドだと、どうしてもレッグシールドと干渉してしまうのだ。

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あのレッグシールドが付いていてカブらしくなるのだから、絶対に外したままで終わりにしたくない。
そしてレッグシールドに穴を開けて、パワーフィルターをこんにちはなんかさせたくない。
ぱっと見の外見では分からない様に、ノーマル然と全てを収めるのに拘りたいのだ。
出来ればノーマルのエアクリーナーボックスを利用したいが、とりあえず使っていたパワーフィルターで良いから、綺麗にレッグシールド内で完結したい。

それで重要なのはマニホールドなのだけれど、横型エンジン用は気が遠くなるほどの種類が有り、どれが目的に合致するのかイマイチ分からないのだ。
だから一発(既製)では合わないとハナから諦めて、得意の切った張ったで何とかしてやろうと覚悟を決めた。
もう殆ど素材選びになるが、加工し易くを重視して、出来るだけ長いこんなマニホールドでやってみよう。

まずは一応付けてみる。
フレームにぶつからない程度までの長ーいマニホールドだけど、この状態では当然キャブなんか付かない。

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そしてここだと決めたら、躊躇なく真っ二つ。
いわゆる巣が無い、綺麗な切断面で安心した。

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長さを削って高さをある程度調整したら、更にキャブが入る様に捻りを入れた。
その捻った角度に出来るだけ多くマーキングする。
文章で書くとあっさりしているけど、これらの調整は時間をかけてかなり慎重にしたのだ。

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マーキングが済んだら接合になるけど、今回はこれで接着することにした。
と言うか、ネットでこれの評判を聞きつけたから、今回のマニホールド切断をやってみる気になったのだ。
溶接は交流TIG設備が必須だし、アルミのろう付けは難易度が高いらしく見送った。

この接着剤が頼りなのだ。上手く付かなかったら、マニホールドは無駄になってしまう。

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温度で硬化時間が変わるみたいから、ドライヤーで加熱したら結構硬化したようだ。
後は静かに一晩待とう。

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翌朝さっそく強度テストをしてみた。接合部はかなりの硬さだ。
フローリングにカーペットを敷いた床へ、だいたい目の高さから何度も落とす。
角度を変えて落とす事10回、あっさりと耐え抜いた。
内心、ポロっと行くなよと、冷や冷やモンだったけど。

テストに耐えて完成した凛々しい姿、曲げ・オフセット・回転、正に三次元スペシャルマニホールドだ。
                     (↑それ程のモンか?)
えーそれはさておき。たぶん、二度と同じものは作れないと思う。

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いやいや本当に良かった。ちゃんとキャブが付いたのだ。
しかも目的通り何処にも干渉せず、レッグシールド内に収まった。
接合部が手術跡みたくて、これもまた良い(完全に自己満足)。

だけどこんな感激したのは久しぶりかも、こみ上げてくる満足感でしばらく眺めていた。
だって接着する際は、マーキングだけが頼りだったから、こうして実際にマニホールドがキャブをぶら下げてみて、初めて成功だったかが分かるのだ。

ただ実動したら、自主テストでは出来なかった、熱や振動等をエンジンから絶え間なく受けるのだ。
セメダインの謳い文句、「ネジ・リベット・溶接に代わる構造物接合に」、期待しているよ・マジに本当に。もひとつ・お願い!
走行中にポロっとしたら、一気にエンジン停止だからね。

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キャブレターの位置が決まったから、次にスロットルケーブルを付けよう。

しかしどうしてもキャブのピストンバルブが全閉にならない。
これはアウターケーブルが長いんだね。
こんなのを短くするのは、何てこと無しだ。ちゃちゃっと済ませよう。
まず末端の金具を熱し、

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程々(やり過ぎはあっさり溶ける)の頃合いになったら金具を抜く。

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樹脂の外皮をカッターで切り取り、

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インナーケーブルを傷つけない様に注意して、アウターの金属部に切断砥石で切り込みを入れ、

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それをプライヤーでポキッと折る。

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最終のナイロン材をカッターで切り取り、金属部は螺旋を解いて撤去しよう。

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そして末端の金具をまた程々熱して、ギュッと押し込めたら終了・完成だ。
こういった作業は訳が分かっているので、楽しくサクサクと進める事が出来る。

最後に繰り返すけど、、、
いやー、本当にキャブが付いて良かった。
地味に見えるけれど、大きなヤマだったから。

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