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伝右川 [フライフィッシング]

今シーズンの釣行は未だ三回、毎年のように年間釣行数十回を実践していた私にとって、例年に無く異常?な事態だ。ちなみに昨日も仕事だったが、思いのほか速く終わったため、家の近くを流れる伝右川を眺めながら歩いていたら目を疑うような状況に遭遇した。

夥しい数の鯉が生活廃水路とでも言うべき流れに群れている。もしや釣りたい病が極度に悪化したため幻でも見ているのか・・・いや違う、紛れも無く鯉が泳いでいる、それもかなり良いサイズで揃っていた。何でだろう、産卵の時期とは違うし。たとえそうだとしても、本流に当たる綾瀬川から遡ってくる鯉はここまで群れては居ないし、第一このように定位なんかしていないぞ。そう、何が目的化かは不明だが定位しているのだ。

しかしこれを眺めているとむらむら釣欲が沸いてきて、あっという間に家からフライロッドを持ってきてしまった。ただ郊外の住宅地を流れるこんな状況の川だから、やっぱり多少の恥ずかしさはあったけどね。

んなことは言ってられない、釣欲を少しでも静めるためためにはフライを打つべし!打つべし!!打つ・・・あれっ?見向きもしない

鯉の鼻面にフライを何度通過させても、みーんな無視するのみ。何故なのか訳が分らない。そんなこんなしているうちフライをピックアップする際、鯉の背鰭にフックをスレ掛させてしまい、猛然と下流に走られてしまう。大きさは80cm程度だろうか、スレだった事も有り#6ロッドではその突進を止めることは無理だ。リールが悲鳴のようなけたたましいドラグ音を上げ、そして3xティペットは呆気なく切れた。

軽い脱力感に見舞われていると、延べ竿を携えたオヤジがやってきて、なんとカラ鉤で鯉を引っ掛け始めた。私が呆気にとられていると「こいつら酸欠でここに群れているんだよ。だから餌なんか食わないからなっ」だって。そう言われれば大きな流れ込み(上画像の左側)から上流には、一匹の鯉も居ない。そうか、ここのところの急激な水温上昇で、本流から溶存酸素を求め上ってきたんだな。全て納得。

しかし私にはそんな息苦しがっている鯉をこれ以上弄ぶ気にはなれず、そそくさと家に戻りPCを立ち上げた。何故これほどまでに魚が居るのかが非常に疑問で、それを解決したかったからだ。確か綾瀬川(支流のここ伝右川も含め)は都市河川の典型で、その水質の酷さは常に全国ワーストのトップクラス、昔はとても魚が棲めるような川ではなかったはず。しかし近年浄化設備が功を奏し、一時期よりはかなり水質が改善されてきたとも聞いている。それでもここまで魚が棲めるまでになったとは正直驚いた。

それとこれを機に改めて河川関連のリンクを辿っていると、関東地方の河川に関するあやふやだった知識を正してもくれた。しかし凄いね、坂東太郎の異名を誇る利根川だって、結局は人間に操られていたんだ。東京湾に注いでいた河川を、遥か離れた千葉と茨城境の銚子まで持って行くとは・・・


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