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懐かしいものが出てきた [その他]

Coleman Peak1 model400 stove
倉庫を整理していたら、こんな懐かしいものが出てきた。

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今から約40年前、本当にお世話になった。
数年かけて、北は北海道から南は沖縄の波照間島まで、バイクでほぼ日本を一周した時に必ず携行した。勿論若者の貧乏ツーリングなのでその8割が野宿、現地で出来るだけ安い食材を求め自炊の毎日だった。若い腹を満たすために米(頭に”古”が沢山付いた)だけは、たらふく食ったものだ。そんな時兵式飯盒でふっくらご飯を炊くには、火力調整が自由なこいつが頼りになった。
カセットガスなんかまだ一般的でなく、そのコンロ自体が今からすると馬鹿でかい時代だ。
よし、ちょっと手入れして火がつくかやってみよう!

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長期間保管してあったので、各部にガソリンのピッチやタールがこびりついているだろうと思い、強力なクリーナーキャブを吹きかけたら・・・
一瞬でシールのフォントが溶けてこうなってしまった。ガソリンには強いがこの手のケミカルには弱いんだな。ご老体には効きすぎるようだなんて言ったら、「昔・そんなケミカルなんか無かったぞ」と怒られそうだ。
ごめん。

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今度は地道にウエスとパーツクリーナーで清掃してみたが、ちょっと手をかけてやるだけで結構しっかりしている。

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ポンピングすること10数回、なんと100円ライターで一発点火だ。さすがコールマン!
ごく最初だけこのような火炎が出るけど、すぐに安定する。

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さらに追加ポンピングをすれば強力な火力が得られる。
シュッシュッと言う独特な燃焼音も健在だ。

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ツーレバー式が得意とする”極とろ火”も簡単だから、美味しいご飯を炊くのは勿論、お湯の保温や「超」長時間照明としても重宝した。
カセットガスコンロには出来ない芸当だ。

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ガソリンはほぼ満タンにしたので、最強に戻して暫しぼんやりと懐かしい炎を眺める。五徳まで赤く熱し、この状態を2時間程持続すパワーも健在だ。
動画を撮ってみた。




ツーリング先で知り合ったあの娘は、今どうしているのかな・・・とか。
夏の甲子園を釧路のガソリンスタンドで、石油ストーブにあたりながら観ていたな・・・とか。
晴海から沖縄に行くフェリーで、同室の帰郷する人たちに、朝から泡盛をしこたま呑まされたな・・・とか。

あの頃はホワイトガソリンなんて、貧乏学生には高嶺の花で、バイクのキャブに行くホースを外して、レギュラーガソリンばかり入れてたな・・・とか。
今回もそうだけど^^;

昔は誰もそんな事してなかったし、自分もやってみて「こりゃ大丈夫」程度で続けていたが、何の支障の無かった。今もこうして元気に火炎を噴出しているしね。

今ではネット通販で「※常時、無鉛ガソリンを使用した場合、ジェネレーターの寿命を縮める原因となるおそれがあります。通常はホワイトガソリンを使用してください」、こんな注釈があるんだ。
しかし”おそれ”は今のところ無いみたい、って言うか、昔のはタフなのか。分からないけど。

ああ、バイクに荷物を満載して、ソロツーリングに行きたくなってきた。




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