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復活へ(7) [脳出血から2年]

週末と言うのを、久しぶりに感じます。
改めて長い休養だったな・・・と思いました。

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人は生まれてから徐々に、様々な事が出来る様になる。
凡そ順に並べてみれば、寝返り・ハイハイ・つかまり立ち、そしてふらふらと歩きだす。
言葉を話したり筆記具を使うと言った、人間らしさよりもまず移動する事から始まる。
人間も動物だから生きていくためには、自分の身体を移動させなくてはならない。

そして会話が上手になると、歩行もしっかりと出来る様になり、どちらかの足を地面から離してより早く移動する。
かけっこも出来る様になるね。
この頃になると多くの子供が、歩くよりも更に不安定な自転車に乗り始める。
そうしてある程度社会を知り、道路交通が理解できるようになると、バイク免許の取得が可能になる、待ちに待った16歳だ。

ちょっと横道に逸れて。
人間がエネルギー効率の悪い直立歩行をするようになったのは、大きて重くなる頭脳を支えるためと聞くけれど。
私は最近。繊細な動きを両手に任せつつ、移動は両足でこなすために、現在のスタイルを作り上げてきたのでは、とも思う。
だから、両足でこぎながら主に上半身でバランスを取り、ブレーキを握りスピードを加減する機械、自転車にも乗れるのかなって。

オートバイはこがなくて良いし更に一般的なスクーターでは、両足をステップボードに乗せておくだけでもそこそこ大丈夫だ。
自分の場合、右半身は以前の様に動かせないが、幸い上半身はそれ程で無く、右手は拙い程度にブラインドタッチが出来ていた。
右足は先に行くほど感覚が薄く怪しくなるのだが・・・
それでスクーターに乗ってみたら、思いの外できたのだ。歩くよりしっかりと。

マニュアルミッション・バイクで左足先の役目は、主にシフトチェンジだけだ。
右足先は後輪のブレーキだけ。
そして左手はクラッチ操作で、右手はアクセルと前輪のブレーキ。
これがオートマチックのスクーターだと、左手の後輪ブレーキ・右手のアクセル&前輪ブレーキだけで操縦できる。

だけど4輪の場合はAT車でも右足は重要な役割で、いまだに教習所ではAT車のブレーキ操作は「右足」、としているほどだ。
特にATがまだ稀で、当たり前のMT車から乗り始めた自分には、左足はクラッチ操作に専念が普通だ。
ヒールアンドトゥで駆けるのが、峠の真骨頂だ!なんて時期も有ったから、左足はクラッチ操作以外に考えられない。右足のアクセルとブレーキも。

車は走るより、止まる方が大切だ。

だから右足でブレーキ操作する4輪は、この時期の自分には自信が無く遠ざけていた。
でも、そろそろ生活を自立させるため、移動は不可欠になっていたし、怪しい感覚の右足を使って、平坦な場所以外を歩くと、つまづくばかりで困っていた。
だけど危なっかしい歩きより、スクーターに乗る方が安全だった。
足に全体重が圧し掛かる歩きより、楽に遠くに移動できた。
椅子に座るのとほぼ同じく、足は身体を少し支える程度で、上半身を使ってバイクをコントロールすれば、走行に危険が無いと再認識したのだ。
停車時に跨った状態のバイクを支えるにも、全体のバランスさえとれれば、地に付けた足には殆ど負担がかからない。左足を主にすれば、更に安心だ。

この時、高校時代に身体が覚えこんだバイクは、嬉しかった。

高校生になって以来、自分は片時もバイクから離れなかった。
4輪に乗り始めても、社会人になっても、結婚して子供が出来ても。
興味が他に移りかけたり増えても、多少の波の中にバイクは有った。
だから歩くのに困っていたこの時、W3・スカイウェイブ・モンキー・レッツ4が有り、移動手段として有効だと気付いた。

乗るのと同じくらい好きなバイク弄りにも、沸々と意欲が再燃してきたのだ。
今、とりあえず、没頭できそうな事が見つかった気もした。



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