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個別リペア(15)エンジン耐熱塗装 [KSR-2(B6)]

美味しい物は最後に食べる派、かも知れないが、やっとエンジン塗装が出来る。

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前々から、シリンダーとクランクケースの継ぎ目部に、はみ出たシール剤が気になっていた。
なのでガンガン叩いて、何とかシリンダーを分離出来たが、ガスケットの残骸が嫌と言うほど残る。
あー大変だこりゃ!

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ケースとシリンダーにほぼ均等にへばり付く、なんとも嬉しい状態である。
こうなったらキケンなコイツに登場願うが、相変わらず良い仕事をするのだ。

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ガスケット剥がし→塗装の下地作り、と進んだら塗装に備えて、脱脂→マスキング。

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今回はヘッドをシリンダーに付けて一緒に耐熱塗装を行ったが、この塗料は一晩寝かせた位では不十分だ。

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「180℃程度の熱が20~30分以上かからないと完全硬化しません」なんだよね。
エキパイだったらあまり触らない様に取り付けて、エンジンをかけ適当に走ってくれば良いのだが、シリンダーやヘッドの場合は、、、
180℃程度にするため、幸い水冷エンジンなので、冷却水を入れずにエンジンを始動させ、しばらく放置すればOKだ。

って、、、ダメでしょ

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えー、塗料の前にエンジンが焼き付く作戦は勿論却下である。
冗談はともかく、燻製作戦、いや、スモーカーに投入する前にマスキングを剥がしておく。

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愛用の「いぶし処 お手軽香房」を使うが、今回のような場合に使うスモークチップはサクラが適当だ。
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当たり前だが普通に燻製するための道具だから、せいぜい100℃程度しか上がらない。
でも日がな一日バイク弄りと過ごすには、何ともシアワセな作業であると思う。

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うーん、中々良い感じに焼けた。

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ただ入念に脱脂してあるから(一応シリンダー内は軽くオイルを塗ったが)、錆びが出ないうち速やかに組付けに移ろう。

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シリンダーベースガスケットには、何時ものスリーボンド1212を塗っておく。

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KSR-2のように、シリンダーとクランクケース間にノックピンが無い場合は、結合の際のセンター合わせを納得できるまで確認しながら、何工程かに分けてナットを締めていく。
2ストオイルをたっぷりと注ぎながら。

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サーモスタットの小さな穴が、一番高くなる位置にセット。

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以上で終了の筈だったが、、、ジェネレーターカバーのガスケットに切れ目を見つけてしまった。
クランクケースに腐食が有るって事は、結構この状態が長かったのね。

見つけた以上は仕方がない、ジェネレーターローターを外そうか。嫌な予感。

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やっぱりアルミの錆び粉が沢山だ。
おまけにクランクシャフトとステータの間には、地蜘蛛の巣まで・・・歴史を感じるひと時。

しかし何故ガスケットが切れていたのだろう、ローターを外した形跡は無いのに。
ジェネレーターカバーを開けたが、ローターが外れなくて止めたのかなぁ。

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勿論すべて取り除き清掃し、また部品(ガスケット)を頼んでおこうか。
今回も紆余曲折は有ったが、中々自己満足できる仕上がりだ。

作業の流れを動画にしてみた。



これ(耐熱塗装)をやりたいが故、KSR-2を全バラしたと言っても過言でない。
勿論、シリンダー内などに異常が有れば、楽しく対処するつもりだった。
しかし何事もなく終わってしまい、やや物足りなさが残ったかも。

さあ、後はフレームの塗装だけだ。
最終的に2ストバイクで走るため。

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