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中華半自動溶接機を被覆アークでも使用可能に [その他]

ウチじゃあ趣味程度くらいしか使わないだろう。
それで激安中華半自動溶接を冗談半分で買ってみたが、想像以上に使えるし長持ちするとは思わなかった。
かれこれ7年ほど使っている。

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半自動溶接専用機なので、消耗溶材はノンガス用フラックス入りワイヤーだけ用いることができる。
所が冒頭で書いた様に、コイツが有るとバイクを主にクルマ関連は勿論、物置やスチールラック・鉄製の汚水桝蓋補修まで、根が好きな事も有り非常に活躍する。
そうなるとランニングコストが馬鹿にならないのだ。

確かに薄物や腐食しかけた部品、小さなものの仮付け等には半自動溶接が便利だ。
だけどある程度気を使わない溶接には、被覆アーク溶接(溶接棒の方が馴染んだ言い方だが)で十分だ。
例えば、フラックス入りワイヤーのΦ0.9は、1巻(0.8kg)¥3,700。
所が、モノタロウブランドのアーク溶接棒のΦ2.5は、1箱(5kg)¥1,500と圧倒的に安い。
単純にキロ単価で比較したら、¥4,625対¥300、お話にならないほど。

今やインバーターのアーク溶接機が、¥9,700で売っている時代だ。(もちろん中華)
しかしそんなのを安直に買うのはつまらないし、かと言ってフラックス入りワイヤーだけを使い続ければ、前述のアーク溶接機が買えてしまう。
何より面白くない!(それが殆ど)

で120Aのメルテック ブースターケーブルを買ってみた。
ブースターケーブルを溶接ホルダーに改造して、それを現在の半自動溶接機に接続できるようにアダプターも作り、どれだけ実用になるかやってみよう。

1P1100097.JPG


まずブースターケーブルのクランプは、細い溶接棒を固定できない。
そりゃそうだよね、バッテリーの太い電極用なのだから。

今回はΦ2.5の棒を使うが、クランプすると同時に出来るだけ金具が平行状態でなければ、丸い溶接棒が安定しない。
手持ちの長ナットを組み合わせてみたら、大体いい感じになった。

1P1100097.JPG


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長ナットをビスで固定できるように穴を開けて、ナット側はタップを立てる。
ブースターケーブルで被覆アーク溶接棒をクランプできた。

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そもそもこのブースターケーブルは、公表値の13.5mm2が有るのだろうか。
疑い深い私は勿論調べてみたが、メルテックは大丈夫だった。(中華でさんざん・・・だから)

キャプタイヤ.jpg


なので、どんなに悪く見積もっても80A位は問題ないから、Φ2.5溶接棒に十分使えそうだ。


キャプタイヤ.jpg


キャプタイヤ.jpg


キャプタイヤ.jpg


今度はブースターケーブルの反対側が、半自動溶接のチップに直接クランプできればOKだ。
しかしここも細すぎるチップに無理なのは明白。
それでまたまた探し出してきた、廃棄寸前のブースターケーブルを。

♪捨てろと言われても いまさら遅いのだ(激しい抵抗)

もとい 銅線だけを引き抜いて、古いチップにハンダ付けしアダプターを作った。
どうだ、やっぱり役立つだろう!

見栄えは最悪だけど、、、

キャプタイヤ.jpg


えー何はともあれ、全体の接続構成はこんな感じ。
とりあえずプラス側(赤い方)のケーブルしか使わない。そもそもブースターケーブルなんか100Aのが既に有るし、それも滅多に出番がない。
よく考えれば、素直に中華インバーターアーク溶接機を買った方が、、、

よく考えてはダメだ。矛盾だらけだが。

キャプタイヤ.jpg


溶接機にとって一番楽な条件だが、適当な鉄板上にビードを引いてみた。
激安機ゆえにアークが途切れるが、手棒溶接らしいビードだ。

キャプタイヤ.jpg


今度は実用的だと思われる、9mm鉄板にL30を隅肉溶接してみた。
トランス式単相交流と言った、ごく簡易的な溶接機だから、インバーター式と比べるべくもない。
しかし一応実用になる事が確認できた。



これで目的に応じ、半自動と手棒を使い分けられる。
えっ?素直に?

余計な事を考えてはイケナイ

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コメント 2

kogo

大変参考になりました。
が、一つご提案…
チップ側の接続について、ブースターケーブルのチップ接続側はクランプを切り落として、バッテリーターミナルを接続し、バッテリーターミナルのケーブルを差す部分をチップに固定する、なんてのはどうでしょう?



by kogo (2021-05-01 10:09) 

Nsink

kogoさん、コメントありがとうございます。

おっしゃる通りにすれば、より確実な接続になりますね。
ただ今回は、ブースターケーブルとしても使えるようにしたかったので、クランプは残す方法でやってみました。

また何かアイデアが有りましたらよろしくお願いします。
by Nsink (2021-05-01 22:06) 

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