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釣りはフナに始まり・・・ [カブ改125(C50SN)]

を例えて、バイクはカブに始まりカブに・・・なんてのが有るけど。
ただ決してこれが終わりではない、むしろまた始まりなのだ。

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もう時効だから良いかな、その頃はみんな似たようなモンだったし。

実際にバイクと触れ合ったのは中1の初冬、友達のオヤジさんが放置していたカブだ。
それを空き地に駆り出し、みんなして代わる代わる乗り回していた。
勿論ギアチェンジもアクセルワークも見様見真似、だけどカブは健気に動く。

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結構広いその空き地は市のゴミ処理場に接していて、そこの粗大ごみ置き場には今では信じられない回収品が沢山有った。
その中にはバイクも結構並んでいたのだ。
高度成長期の終わり頃であったが、それはもう今から思うとお宝の山かもしれない。

まだエンジンが簡単にかかるバイクが、容赦なく捨てられていた。

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だけど中坊にマニュアルクラッチは扱えず、やっぱり持ち出すのはカブだった。
そう、俺も俺もと空き地に持ち出して、レースごっこを始めるのだ。
しかし流石にゴミとして出されたカブは、ほぼOHVエンジンの初期型で、友達のOHCカブが何時も一番速かった。
OHVカブがこれほど珍重される様になるとは、夢にも思わなかったが。

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高校に上がりとりあえず免許は取ったが、欲しいバイクを買うためにはバイトをしなければならない。
どうせならバイクに乗ってバイト代がもらえて、って感じで配達系に人気が有った。
牛乳・ヤクルト・新聞、、、自分は最後のだったが、体力に物を言わせて必死に稼いだな~
そこでも使われていたのは勿論カブだ。

たしかそれ以来だと思う、カブは。

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先にエンジンを買って弄り始め、ある程度イケると感じてから車体をと思っていた。
ロンシンの嫁ぎ先を。
しかし最終的には公道を走らせるので、ケーブル類のマッチングや引き回しなんかを考える時、車体が無いと発注さえ出来にくい。
なにより車体が有ると夢も膨らむ。まあ、理由はともあれ欲しくなったのだが。

それでホンダの横型エンジンが積めるのを物色しはじめる。
モンキーは有るからパスだな、ダックスは昔乗っていたし、シャリ―?ジャズ?うーん。
125を積むのだから、一番タフで無理が効くカブかな。17インチのタイヤも良いよね。

古くてもとにかく車体さえしっかりしていればOK、エンジンなんてどうでも良い。
でこれを落札してみた。
タンクに貼られたシールは「C50SN」、この年式記号からすると1992製みたいだ。

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色々とあるけど、うーん・だね。

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埃が層をなしていて、種をまけば芽が出るかも。

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【5,6年は動かしていない不動車です。エンジンはかかりません。
             圧縮は有りますがあくまでもジャンクです】
そんな商品説明に違わずである。乗りっぱなしの立派な放置車両だ。
別に全然かまわないが。

ただカブには独特のオーラみたいなのが有り、コイツも何かを発している。
で、惹かれる様に何も手を入れずにキックしてみた。5回・6回・・・プスッ。
えっ、マジ?更に2回・・・ブブ、ブブ、、、ブオン!
慌ててアクセルを戻し、オイルフィラーキャップを外してみた。
僅かだがゲージの先端に、真っ黒なオイルが付いている。

それでもう一度キック、ブオン!ブオン!   流石だスーパーだ、世界のカブだ!
キャブをちょこっと弄りタイヤにエアを入れ、近所の農道で走らせてみた。
これだ、このトトトって感じは正にカブ、しかも何事もなかったかのように平気で走る。
これがホンダを世界的メジャーにのし上げたカブだ。
誰でも乗れて壊れない、お客第一の宗一郎が創ったバイクだ。

大丈夫、125を載せても。
ただこの純ホンダエンジンは、頃を見て綺麗にしておこう。
最後はコイツに戻るのかも、だから。


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