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レストア4(Rホイール) [CB250RSZ(MC02)]

普通はリアホイールを外したら、ドリブンフランジがダンパーラバーからスポッ!と抜けるのだが…

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スポッ!と処かビクともしない。
どこが固着している?いや、そもそもラバーがこれほど固着するか?チョッと焦ってきた。
思いつく箇所をハンマーで衝撃を加えても状況は微動だにしない・・・何故?
冷静を取り戻し、やっとパーツリストを確認せねば、となるのだが。

部番:7のダストカバー内に何かあるぞ、えっ?サークリップ?

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ダストカバーを外したらサビサビの部番:22サークリップが出現、うわおーこんなギミックが、RSZのスプロケ周りは特殊だと聞いていたが、すっかり忘れていた。

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流石にこれだけ大きい(65mm)サークリッププライヤーは持っていないので、しかし逆に、デカいとマイナスドライバーで何とかなる。
力業とも言うが・・・

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サークリップが外れても簡単でなかった。
散々シリコンスプレーを吹くまくってやっと外れたドリブンフランジ、しかしそれだけダンパーラバーが生きている証拠で、改めて実走行9,000kmを実感した次第。

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最早これがグリスだったとは誰も思わない、油分が抜けきったら基材はガチガチに変質するのね。
一般的にエンジンのトルクを受けるスプロケット部には、それ専用のベアリングが使われている。
だからリアホイールのアクスルシャフトは、都合三つのベアリングを串刺しにするのだが、RSZはトルク受けをこの箇所のメタル+グリスで担っているのだ。

よってRSZの後輪はベアリングを二つしか持たない。
が、以降この機構が普及していないと言う事は、あにはからんや、こんな事例が多発したからかも。
線接触で受けるボールベアリングより、面接触のこのタイプが理想とは思うけど。

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思いふけっていてもレストアは進まない(笑)
楽しいスポーク磨きだが、もう最初からサンドペーパーを使うのだった。

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しかしまたしても寄り道してしまうのだ。
だって、チェーンアジャスターの押しボルトに、何故M7なんか使う?
ナットが喪失していたから探しまくったじゃないか、ロンシンエンジンのシリンダーボルト用のがやっと見つかった。

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楽しかった?スポーク磨きも終わり組み戻しに移るが、部番:4のベアリングリテーナー内にはたっぷりグリスを封入できる。
やっぱりこの機構は捨てたモンじゃないぞ、見れば見る程・・・

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新品スポーク等を使って組み上げたリアホイールではないが、「味」は何物にも代え難いと思う。
だから針金みたいのを一本づつシコシコ磨くのだが、引き換えに達成感が得られるのだ。

オマケとして、暫く見たくもない感も得られる(笑)


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