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大きな満足 [CBR1000F(SC21)]

今度は古いフルカウルバイクのお約束、組付けステー類の欠けや吹っ飛び。
何ヶ所もそんなのが有って、現在は殆どカウルが取り付けられないでいる。
コイツはカウル全を纏えばヌメッとした近未来スタイルになるなるのだから、地道になるけど一つづつ修復して行くしかないな。

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ヘッドライトが収まったフロントカウルはフレームマウントされていて、そこから左右に分かれるサイドカウルを吊り下げる役目も有る。要するにスタート地点。
それなのに左側は、肝心な先端のステーが欠けている。

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右は普通に生きていてこんな感じ。
カウルを付けてしまえば内部は分からないから、とりあえずサイドカウルが付けられるようにナットだけでも吊り下げたい。

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何とかナット部の欠片だけは回収できたけど、無理やりこれだけを復活させても、サイドカウルを吊り下げる強度は期待できない。

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生きている右側、こんな感じには復旧できないだろうな。

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こうなったら新たに別な方法で吊り下げステーを考えよう。
樹脂に拘らず鉄材でやってみようかな、考えられる端材と接着剤を集めてみた。

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カウルのアール形状に沿わせブリキ版を曲げて、広い面積にエポキシ接着剤で張り合わせよう。

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こんな感じに付けば強度的に問題ないと思う。

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まず残っている欠片を接着しておいて。

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それをサポートするようにブリキ鉄板を貼る。
実際にサイドカウルを吊り下げるのは、ほぼブリキ板に頼る事になると思う。

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エポキシ接着剤を二晩かけて固まらせ、こんな感じに新たな取付ラグが出来た。
試しにサイドカウルを付けてみたが、かなりしっかりと固定できるぞ!
手間のかかる割にただのちっぽけなラグだけど、本人の満足度はかなりなのだ。

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更にフロントカウルの左側は、肝心なステーが無くなっているのだ。
何故?
無い物は仕方が無いけど、ここもフレームマウントの一部だから、残っている右側を参考にステーを作るしかないな。もちろんパーツは出ないから。

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捨てずにとっておいた残材や、純正のクリップナットを組み合わせれば、形は違ってもステーを作れそうだ。

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あらかじめ新品のクリップナットを買っておいた。
チョッと高い純正では無くて、アマゾンで見つけたこんなのだけど寸法はほぼ一緒、1個あたりの価格は送料を考えても半額だもんね。
これで心置きなく古い純正を使いまわせる。

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元はステーはコの字型みたいだけど、古い純正のクリップナット逆開きにしたのと、残材から作ったL字型の金具を組み合わせ、作り易いZ字型のステーにしてみた。

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溶接して仕上げれば完成だ。
形は違うけど、30mm浮かせ15mmオフセットした、機能的には遜色ないZ字型ステーなのだ。

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塗装する前に一応取り付けてみた。
見栄えはね、、、でもしっかりとカウルを固定できるのだ。
どうせすべてのカウルが付けば見えないって。

しかしフロントカウル関係の修復は、地味なのに手間はフォークのオーバーホール以上だ。
細々とした箇所は仕方が無いけど、達成感がじわじわと湧いてくる。
「小さな部品、大きな満足」  んん?どこかのスローガンで聞いたような・・・

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