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サイレンサー補修 [CBR1000F(SC21)]

何やらサイレンサーの内部から、エンジンの回転に共振したビビリ音が出だした。
全くもう、これだから古いバイクは・・・と言いながら、何故か嬉しい変人だ。

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サイレンサーの内部は勿論見えないが、赤丸の箇所の円周に沿って下・後ろ・斜め上と、各3か所づつスポット溶接の痕跡がある。
それから推測するに隔壁はA・B・Cと3か所有るだろうし、更に次は分解して確定した事だが、図の様な排気通路が設けられ、消音された排気が大気解放されるのだ。
①②④③の順に、4か所の排気拡張室を経て。

それはともかく、肝心の問題個所についてだけど。
要は3ヶ所の隔壁のどれかに、スポット溶接の剥がれが出て、不快なビビリ音が出ているのだろう。

こういった場合の補修法だけど、思いつくのは2種類だ。

一つ目は、表からスポット溶接部をドリルで揉んでやり、不具合個所が見つかったらそこを固定と穴埋めを兼ねた溶接をする。
ただ隔壁3枚当たりスポット3ヶ所だから、最悪9か所同じ作業を強いられる。
更に不具合個所で無かったとしても、ドリル穴の埋め溶接が必要なんだね。

うーん、この方法は自分向きじゃないな。

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二つ目は、見えないのだったら、見える様に切り開く。
覚悟を決めて、潔く開腹するのだ。

なのでまずエンドキャップ部を切った。

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開腹法を選んだのは、こうして内部状況を見たかったから、も有るのだ。
(・_・D フムフム
メーカー純正らしい、複雑な多段拡張室式だね。

目視と打音で確認したが、とりあえずC隔壁は問題なし。

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と言う事は、AかBになるね。

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こうなったら切る、ぶった切る、どうだ!(チト違う目的もあったりして)

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ついに発見、A隔壁のスポット溶接部の1か所が、溶着が不完全で剥がれてしまい、ビビリ振動で錆びが噴き出ている。
良ーく見ると、隔壁が僅かに浮いているのも分かるし。
打音確認でも鈍い音がしたから、間違いなくここだね。

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内側から溶接盛で固定だ。
後は切断した箇所を全て溶接で繋ぎ合わせ、一本物のサイレンサーに戻すだけ。

9P1020646.JPG


溶接部を仕上げたら車体に取り付けて試運転、うん、溶接部に漏れは無いしビビリ音が消え去った。
分かり易いようにあえて塗装前を撮ってみたが、ちょっとブラックジャックによろしく。

大丈夫だ、塗装しちゃえば。でもなんか変だぞ(^^ゞ

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