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グラブバー製作 [FZX750(3XF)]

毎年恒例とはいかないまでも、大体GW明けにタンデムで走りに行っていた。
バイクもその都度変えていたけど、今年はちょっと不評なFZX750の番になりそう。
こういったご時世だから今年はどうなるか分からないが。

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何故不評かと言うと、パッセンジャーが身体を支えるために持つところがほぼ無いから。
もちろんシートバンドは付いているが、ほとんど実用にならないくせに、シートを外す際はまずそのバントを外さなければならない。
コイツが実に面倒で、バンドはフレームに半固定してあるし、とっても外しにくいときた。
なので車検の時以外は外しっぱなしだ。

上の画像はEU仕様のFZXなのだけど、立派なグラブバーが最初からついている。
アルミのごっついのが。
一時期このグラブバーがヤフオクで大量に取引されていて、当然ピクッとしたのだが・・・
どうも形が好きになれないし、あまりにも立派過ぎると言うか大げさと言うか、で見送っていたが。

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バイクを支えつつバックさせる時も有った方が良いし、自分がリアシートに座る事を思えばグラブバーは間違いなく便利だ。
それで前々から付けたいと思っていたし、かと言って輸出仕様のは前述の通りなのだ。
そうなるとやっぱり自分で作るしかない。幸い出かけ難いから時間は有るし。

だいたいグラブバーは、丸パイプを曲げ加工してあるのが殆どだ。
FZXのEU向けみたいなアルミ製の過ぎるほど立派なのは、やっぱりあちらの人の使い勝手に合わせてあるんだね。
だからパイプから作るのだけど、曲げ加工が問題だ。道具が無いから出来ないし。

じゃあ、最初から曲がっている90度エルボを使って、溶接で繋ぎながら形にしていこう。

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パイプなら何故か転がっている。1/2B(15A)SGP-W、ガス管ってヤツが。
それと新たに溶接式管継手(黒)90°ロングエルボ 15Aを2個と、テキトーなバーエンドを用意した。

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FZXのシート下にはあらかじめ、EU仕様グラブバーを付ける為のM10ボルトが有る。
だからもちろん、これで固定しよう。

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まず最初に、エルボを適当な長さに切ったパイプに溶接しておく。
そして車体には、何時もの余り物で作ったフラットバーをボルト止めし、それに両側同じものをバイスプライヤーでクランプする。
この状態でバランスや握り具合を確かめて、一番後ろのパイプ長さを決めるのだ。

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本当は定盤が欲しいのだけど、そんなのは無い。
代わりにフラットな御影石の平板を使うのだ。ね、これも捨てないで良かったでしょ。

針金ハンガーで角度治具を作り、曲げ具合を調整しながら、開き気味のコの字型グラブバーにした。
エンド部は多少角度を付けたかったけれど、まっ、これくらいで仕方ないかな。

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そして出来たグラブバーを、車体に付いているフラットバーに仮付けだ。
スパッターが飛び散るので、車体を濡らしたGパンなどで入念に養生してから。

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一旦全体を車体から外してバリッと本付け、これで形としてはグラブバーが出来た。

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塗装をして完成!      ではないんだよね。
無かったものが、シートの合わせ目から出現したのだから・・・
当たり前じゃん!

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このままではシートが閉まらない、この事は以前知っていたがやっと思い出した。
それでシートの表皮をめくると、ちゃんとEU向けグラブバー用の切り欠きが有った。
と言うか、日本仕様のために、切り欠き部をリベット止めで塞いであるんだね。

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リベットを外して塞ぎ板を取り去ると、自分で作ったグラブバー以上に逃げの凹みが出てくるので、ここはサンダーで干渉部を削り取る事にした。

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今度は大丈夫だぞー ちゃんとシートが閉まるぞー

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そして再度仕上げ塗装をしたのだが、やっぱり素人最強!耐熱塗料の焼き付けだ。
今回はデカいので、何時もの燻製器には入らない。

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だから電熱器に乗せ、更に段ボール箱をすっぽりと被せるのだ。
もちろん燻製器用の温度計で監視しながら。

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こんなテキトー燻製器?でも、一応庫内温度は燻製器以上に確保できる。
【180℃程度の熱が20~30分以上かからないと完全硬化しません】と耐熱スプレーの能書きにあるからね。

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他の作業をしながら時々庫内?の状況を確認するのだけれど、あの独特な耐熱塗料の焼ける匂いが充満している。
マフラーが焼ける、あの匂いが。

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今度こそ本当に完成だ。
仕上げにブルーアルマイトのバーエンドキャップなんか付けてみた。

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今回は当初の予定よりめちゃくちゃ時間がかかったのだけど、出来てしまえば素人感が漂う単なるコの字パイプ、かな。
でもね、使い勝手はとっても良い感じだよ。
パイプは厚肉のガス管だし、フラットバーも6mm厚を使ったし、強度的にもガッチリだ。

しかし思いもよらない騒動で、せっかく作ったグラブバーの出番は何時になるのやら。
と言うか、絶対に使う機会が戻って来る筈と、作ったのだ。

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