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完全オーバーホール(3) [カブ改125(C50SN)]

今回のオーバーホールも終盤に差し掛かったけれど、残ったのは一番楽しい腰上だ。

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最近youtubeのバイクレストア関係を見ていて、凄いな―と思うのは東南アジア系のショップだ。
いや、ショップだろうとは思うのだけど、その手法が豪快と言うか日本では個人でもやらない程。
まず分解からして荒っぽいし、最後の仕上げも同様に近いのだ。
しかし一応、商品らしくなっているからまた凄い。細かい日本人は、まず買わないだろうけど。

かなり数をこなしていると思われる職人・・・もう整備士と言うより職人だね、その彼らを真似してみようかなと思ったのが、バルブコッターの脱着方法だ。
まず平らな場所にウエスを広げその上にシリンダーを置き、ソケットのコマをバルブスプリングリテーナーにあてがい、コン!と一発ハンマーで叩くと・・・コッターが簡単に外れる。
自分の場合、コッターが飛び散らない様に、マグネット付きプラグレンチを使った。

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御覧の通り、自分でも驚くほど簡単にこうなる。いや良い、かもね。
理屈を考えると当然なのだが、あまり優しく思えない・・・日本人だけかなー。

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そんなのも有り、あっという間にバラバラだ。
後はひたすら清掃だけど、酷く固着したガスケットを少しでもふやかすため、しばらくガソリンに漬けておこう。

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その間にちょっとオイルポンプの動作確認をしてみるのだ。
一応動画なんか撮ってみた。こんな利用の仕方でも良いのかな。

それはともかく、手動でキックアームの操作なら、オイルの排出はこれ位で妥当みたいだね。

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エンジンがオイルまみれだった元凶、外部とのインターフェースであるカウンターシャフト・キックスタータースピンドル・ギアーシフトスピンドル、これらのシール類はすべて交換だ。

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そしてバルブ、一通り綺麗にしたけれどやっぱりシート面が気に入らない。
今回は軽症なので、いきなり細目コンパウンドを使って摺り合わせだ。

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何時もの注射器で灯油を注ぎながら、シート面の状態を繰り返し確認した。
こんな感じかな、漏れは全く無くなったし。

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もちろんステムシールも交換だ。

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バルブコッターの装着だけど、これも上記の東南アジアの職人は、ソケットのコマで一発なんだよね。
一応動画で理解はしているが、まあ出来ると思うが・・・やらない。
これくらいは普通にね、だってこっちの方が楽しいから(笑)

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全てを組み付け、スタンドに据え直した。
このエンジンは、カブのレッグシールド内に収まるのだから、外見にはあまり拘らず。
だけど最初から見れば、見違えるほど綺麗になった。

さあつぎは楽しい始動テストだ。
ただ、それだけでは面白くないから、幾つかのCDIの進角違いを確認してみる予定。

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